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麻生外相、総裁選出馬の意向表明
麻生外相、総裁選出馬の意向表明

 麻生太郎外相は9日、都内で講演し、自民党総裁選について「出ると明確に言っているのは(ポスト小泉候補の)4人の中で麻生太郎1人ということになっている。(推薦人)20人が集まったら必ず出させていただく」と述べ、出馬の意向を表明した。ただ、麻生氏は世論調査の支持率で安倍晋三官房長官、福田康夫元官房長官に大きく引き離されており、推薦人を確保できても、苦戦は必至の状況だ。

≪高いハードル≫

 麻生氏は講演で、「20人集まることは間違いない」と述べ、立候補に必要な国会議員20人の推薦人は集まると断言した。これまでも「自信はある」と言っていたが、「確信」に変わったと強くアピールした形だ。

 小泉純一郎首相も9日夜、記者団に「20人は集まるでしょう、麻生さんなら。意欲のある人は、どんどん出てもらった方が盛り上がっていい」と語った。

 しかし、麻生氏の所属する河野グループは、領袖の河野洋平衆院議長が無所属のため、麻生氏を除くと10人しかおらず、派外から10人を確保しなければならない。しかも同グループからは河野太郎衆院議員が出馬の意向を表明するなど推薦人確保のハードルは高い。

 麻生氏は6日、谷垣派の谷垣禎一会長(財務相)とともに丹羽・古賀派の丹羽雄哉、古賀誠両代表と会談した。旧宮沢派の流れをくむ3派内には3派を再結集させる「大宏池会構想」を模索する動きもあるが、麻生、谷垣両氏の一本化は容易ではない。

 それでも麻生氏は「5年前の総裁選でも31票をいただいた。あのときより集まらないということはない」と強気だ。関係者は「旧宮沢派に頼らなくても推薦人を集めるめどがついた」と語り、高村派などの応援に期待している。

≪浮上策は≫

 「最低でも2位に入る自信はあるのか」

 久間章生総務会長は4月28日夜、都内のホテルで麻生氏と会談し、こう切り出した。久間氏は麻生氏が政調会長時代の政調会長代理で気心がしれた仲とあって探りを入れたが、麻生氏は明確に答えなかった。

 麻生氏にとって頭が痛いのは、総裁選で大きな争点となる外交政策で、最有力候補の安倍氏と路線が近いことだ。安倍氏との違いが鮮明な福田氏と違い、どうしても影が薄くなってしまう。

 麻生氏は、会社経営の経験から経済政策に自信を持っている。4月以降は北海道、広島などで「活力ある高齢化社会」など自らの政策を訴えてきたが、外相という職責上、限界もある。支持率の低さは「気にしていない」と強がるが、周囲には「(支持率が)1ケタと2ケタでは違うなあ」とも漏らす。

 こうした実情が、9日の「出馬表明」を後押ししたことは確か。

 安倍氏が7月中旬のサミット後に出馬表明する意向を示す一方、総裁選に関して沈黙を続ける福田氏への期待感も高まっている。「安福対決」ばかりが脚光を浴びる中、麻生氏は自ら仕掛ける必要性に迫られており、7月にも目指すべき日本の国家像を描く「麻生ビジョン」を打ち出して劣勢をはねかえしたい考えだ。

■麻生太郎外相のプロフィール

 昭和15年、福岡県生まれ。祖父は故吉田茂元首相、父の故太賀吉氏も衆院議員。故・鈴木善幸元首相は義父。

 学習院大を卒業後、スタンフォード大学大学院などに留学。48年に麻生セメント社長に就任。54年の衆院選で初当選し、9回当選。

 平成8年に経済企画庁長官で初入閣。自民党政調会長、総務相などを歴任。17年10月から外相。13年の党総裁選に出馬し、小泉純一郎首相に敗れた。

 趣味はゴルフ。クレー射撃でモントリオール五輪に出場した。マンガ好きでも知られる。

06/09 14:20
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by unkotamezou | 2006-06-09 14:20 | 政治 行政 立法