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武装工作員の上陸を想定、道警と陸自が共同実働訓練
武装工作員の上陸を想定、道警と陸自が共同実働訓練

全国初、20日に真駒内駐屯地で実施。

 10月20日午前8時30分から札幌市南区の陸上自衛隊真駒内駐屯地で、武装工作員の上陸を想定して陸自北部方面隊と北海道警察が共同実働訓練を実施する。

 1999年3月、北朝鮮工作船による領海侵犯が発生。これを機に武装ゲリラの侵入が現実的な問題となり、従来は暴動だけだった治安出動の対象を武装ゲリラによるテロ活動などに拡大する必要が生じた。

 そのため、防衛庁と国家公安委員会は、2000年12月に新治安維持協定を結んだ。実際、オウムの地下鉄サリン事件で明らかになったように、化学兵器に対する警察の対応力には限界があり、陸上自衛隊の化学部隊が出動せざるを得ない局面も想定されていた。

 02年4月、道警と陸上自衛隊北部方面隊はこの協定に基づき「現地協定書」に署名、他都府県に先駆け「治安出動訓練」の第1段階となる「図上訓練」を行った。

 図上訓練は「北部方面隊と北海道警察との共同図上訓練を実施し、武装工作員対処における連携要領について訓練し、自衛隊と警察とがより一層円滑かつ緊密に連携して対処し得る態勢を構築する」ことを目的に道警、北部方面隊からそれぞれ20人が参加。

 訓練では小銃やロケット砲、機関砲などの強力な殺傷能力を持つ武器を携えた武装工作員などが上陸したと想定し、通信連絡体制の確保や検問、住民の避難・誘導、重要防護施設の擁護、武装工作員等の追跡、包囲及び捜索、逮捕、制圧などについて、自衛隊と警察の任務分担や連携要領が確認された。

 20日に実施される共同実働訓練は全国初の試み。道警約150人、北部方面隊約250人が参加、武装工作員などが上陸したことを想定し、部隊輸送、現地共同調整所設置、共同検問、通信における双方の連携要領を訓練する。

10月13日 (木) 17時44分
by unkotamezou | 2005-10-13 17:44 | 國防 軍事