日本語の案内板、ベルギーに登場…観光客誘致に期待
【ブリュッセル=鶴原徹也】ベルギー南部のディナン市がこのほど、日本からの観光誘客に期待して、市内の橋や教会など59か所の名所で、日本語の説明文を加えた案内板を設置した。
欧州で自治体が設置する、こうした案内板に日本語表記が使われることは極めてまれだ。
案内板の表記は同国の三つの国語であるフランス語、オランダ語、ドイツ語と、国際語の英語に加え、日本語が採用された。ティエリ・ボドゥレ同市助役は「今でも年間1万5000人から2万人の日本人観光客が訪問している。日本語表示で一層多くの日本人を迎えたい」と期待する。
人口約1万3000人の同市は、高台にそびえる中世の城さいや教会で知られる。また、サクソホン考案者アドルフ・サックス(1814~1894)生誕の地であり、1994年からは4年ごとに同楽器演奏者による国際コンクールが開かれ、前回は原博巳さんが1位に輝いている。
2005年9月20日13時59分