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高校教育改革の輪 民間人校長十人 全国組織設立目指す
高校教育“改革の輪” 民間人校長10人、全国組織設立目指す

 民間人校長が学校改革の取り組みを強めようと、県を越えた横断組織の設立を目指している。このほど開かれた全国高校長会で、三重や滋賀など四県の民間人校長十人が集まり、定期的な情報交換を行うことを決めた。

 民間の手法を取り入れようと始まった民間人校長制度だが、平成十五年に広島県尾道市の市立小学校長が自殺するなど教育現場で校長が「孤軍奮闘」になりがちとも指摘されていた。関係者は「民間人校長で連携して情報発信を行い、教育改革を議論したい」と意気込んでいる。

 先月末に開かれた同校長会の際、三重県立白子高の大島謙校長(57)らが呼びかけ、十人が集まった。他に神奈川、宮城の県立高校長も参加した。

 会合では、前例踏襲主義で仕事に保守的な教育現場の現状が話題になり、民間人の立場から改めて改革の試みを続けていこうと確認しあった。

 電子メールなどで定期的に情報交換することや、インターネット上で議論する場を設けることから始める。将来は他の民間人校長のほか、民間人出身でない校長、一般教員へも参加を呼びかけ、全国ネットワーク設立を目指している。すでに、長野や広島の民間人校長も参加の意向を示しているという。

 こうした動きについて、平成十五年四月に民間人校長となった大阪市平野区の府立東住吉高校の村田憲司校長は「各学校で課題は違うが、意見交換はヒントになる」と指摘。さらに、「精神的な支えともなり、今後の取り組みにも非常に有効となるだろう」と話した。

 学校改革に奮闘した経験を書いた「高校を変えたい!」の著者でもある大島校長は「民間人校長は人数も少なく、孤立しがち。また、いったん学校に入ると旧来の論理に染まりがちになる。他校の成功例や失敗例を多く聞き、校長を志した初心を忘れないようにしたい」と話している。

 民間人校長制度は、民間企業などで培った経験を持つ人に公立の学校で指導力を発揮し、学校を活性化させようと平成十二年から採用が開始。文部科学省によると、平成十六年四月時点で、七十九人が在任中で、高校には四十七人がいる。しかし平成十五年三月に銀行出身の民間人校長が、学校運営に悩んで自殺した。
by unkotamezou | 2005-06-06 15:00 | 教育 學問 書籍