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漆黒の夜空に一筋の輝き はやぶさ三十秒間の凱旋

 雲も月もなく無数の星々が輝く漆黒の夜空に、突然オレンジ色の閃光がきらめいた。小惑星探査機「はやぶさ」の最後の雄姿。すぐにばらばらになった中から、南十字星の上方を目がけて約30秒間、カプセルとみられる一筋の光がまっしぐらに突き進んだ。

 オーストラリア南部ウーメラ付近の西の空に13日午後11時20分(日本時間同10時50分)すぎ、はやぶさは現れた。そして凱旋するかのように、夜空にひときわ明るい光跡を描いた。

 7年ぶりのふるさと地球への帰還。ウーメラには最後を見届けようと、かつてのプロジェクトのメンバーや内外のメディアが集まった。宇宙航空研究開発機構の上杉邦憲名誉教授は「はやぶさには心血を注いだからね。途中から涙で見えなくなるのではないか」。着陸を許可したオーストラリア政府の高官の一人は記者会見し「日本との素晴らしい協力ができてうれしい」と語った。

平成22年6月14日00時14分

漆黒の夜空に一筋の輝き はやぶさ、30秒間の凱旋
by unkotamezou | 2010-06-14 00:14 | 自然 科學 技術