ブログトップ
イチロー超美技 ライナーを背面捕球

 マリナーズのイチロー外野手(36)がエンゼルスとのオープン戦でGPSキャッチを見せた。右翼後方への大飛球に背走し、ジャンプしてつかんだ。昭和29年のウィリー・メイズの伝説的なプレー「ザ・キャッチ」にも劣らない好捕に、ワカマツ監督からは「彼はGPS装置を備えている」と驚きの声が上がった。また今季初の補殺も決め、欠場したエンゼルス松井秀喜外野手(35)に守備の手本を示すかのような試合となった。

 打球を見ることなくイチローが背走した。2回1死三塁。エ軍7番マシスの打球が、鋭角に上がって一直線に右翼定位置にいたイチローの頭上を襲った。ホームに背番号51を見せながら、右翼フェンスへ走る。最後は後ろ向きのまま、ここしかないというタイミングでジャンプ。差し出したグラブに右手を添えてキャッチした。着地後は、1回転してフェンスに激突したが、素早く起き上がって返球した。外野芝生席にも詰めかけた大観衆が息をのみ、大きな拍手でスーパープレーをたたえた。

 正面に上がるライナーは、目を切らすことなく半身で追える打球とは全く違う。捕球体勢を整える時間はなく、左右どちらかに振り向いて捕ることもできない。「真後ろは初めて。どっち向いても間に合わないませんから、もういくしかありませんよね。こういうふうに(首を真上に)見えた時点でいけるとはとても思えませんから」。わずかな時間に落下点をイメージし、首は上空だけを見つめる完全背走で落下地点を想定した。

 この日テレビ中継はなく、ラジオで実況したマリナーズ専属の殿堂入りアナウンサー、デーブ・ニーハウスは「イチローの偉大なプレーの1つ」とシアトルのファンに伝えた。ワカマツ監督は、カーナビなどに使われ、人工衛星を利用し自分が地球上のどこにいるのかを正確に割り出す測位システムにたとえ驚嘆。「頭越しの打球を捕るのは初めて見た。彼にはGPSが備わっている」とうなった。22日に実戦で約2年ぶりに外野を守ったエンゼルス松井がベンチにいれば、果たして何と言っただろうか。

 昭和29年のワールドシリーズでジャイアンツのメイズが背走して好捕した伝説のプレー「ザ・キャッチ」にも劣らない美技は普段の練習のたまもの。「外野手としてはあの角度でボールを見るのは背中の後ろで捕ることより難しさで言うと、多分高いでしょうね。一番難易度が高い」とイチロー。仲間の打球を追う打撃練習の守備では背走、背面キャッチをしているが、GPSキャッチのチャンスを想定して勘を養うためのもの。実は、この日の練習でも1度背走捕球を決めていた。会見後は、クラブハウスで「軽く」「柔らかく」「よく開く」理想を体現する日本製のグラブに黙々とオイルを塗り次戦に備えていた。

平成22年3月25日 10:24

イチロー超守備「真後ろ」GPSキャッチ
[PR]
by unkotamezou | 2010-03-25 10:24 | 冒險 競技 藝能 娯楽