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「平城京セレブのデザート」古代の乳製品「蘇」が人気

 平城遷都1300年を迎えた奈良県で奈良時代の味覚を楽しみたい。そんな要望に応え、葛城市の酪農家でつくる農事組合法人「ラッテたかまつ」で古代の乳製品「蘇」が生産されている。また、蘇を使ったキャラメルの新商品もラインアップされた。

 蘇は、古代の貴族がデザートや薬用に食したとされ、文武天皇4(700)年には作られていたことが文献資料で確認されている。平城京跡(奈良市)から出土した木簡などから、全国から献上されていたことも知られている。

 そんな古代の高級品を気軽に味わってもらおうと、ラッテたかまつ代表の高松久仁子さん(63)が、奈良文化財研究所飛鳥資料館などが文献資料から推定した製法で復元した。「ミルクを煮詰めるシンプルな製法ですが、仕上げに苦労しました」と高松さん。

 蘇はチーズにもたとえられるが熟成の工程がなく、発酵食品特有のクセはない。ミルクを凝縮した自然の甘味が広がり、上品な余韻が残る。

 昨年秋から4センチ角(700円)を販売しているが、一口サイズ4個入りも発売予定。蘇が入った最中アイス(1個300円)や今冬の新商品「大和茶の蘇入り生キャラメル」(7粒入り500円)も。大和盆地を見渡せる牧場近くの「山の喫茶店 夢ラッテ」で販売している。問い合わせは、ラッテたかまつ(電話 0745 62 3953) 。

平成22年1月25日15時53分

「平城京セレブのデザート」、古代の乳製品「蘇」が人気
by unkotamezou | 2010-01-25 15:53 | 歴史 傳統 文化