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外交官ら大笑い、国連で字幕付落語の初公演

 日本の笑いの文化をアピールしようと、落語家の桂小春団治さん(52)が19日夜(日本時間20日朝)、米・ニューヨークの国連本部で落語会を開いた。

 英、仏、支、スペインの4か国語の字幕をスクリーンに映しながら「お玉牛」と「皿屋敷」を熱演。国連大使や職員ら約200人をわかせた。

 平成12年から12か国で公演し“国際派”として知られる小春団治さんは「各国代表が集まる場で、人は笑っている時は平和になれると訴えたい」と考え、10年の節目の会場に同本部を選んだ。過去に落語会が開かれた例はなく、2年かけて交渉し、許可を得た。

 高座を設営した会議室に着物姿の小春団治さんが登場すると大きな拍手が。まくらで「大阪とニューヨークはそっくり。赤信号でもスキがあったら渡るところが――」と切り出すと、一気に空気が和らいだ。

 牛が尾を振る様子や、幽霊が皿の枚数を数える動作を普段より大きな身ぶりで演じ、字幕とずれないよう注意を払いながら、いつもの名調子を聞かせ、笑い声が響いた。落語を聞いたのは初めてというハンガリーの外交官オーショーヤ・バーサさん(34)は「一つ一つの動作が細かく表され、興味深かった。素晴らしいパフォーマンス。また聞きたい」と感激していた。

 公演後、小春団治さんは「まじめでお堅い印象をもたれがちな日本人だが、芸を通じて等身大の姿を伝えられた。落語のすごさを改めて感じた」と話した。20日には音楽の殿堂・カーネギーホール内のリサイタルホールで、在米邦人向けの落語会を開く。

平成22年2月20日(土)16:13

外交官ら大笑い、国連で字幕付落語の初公演
by unkotamezou | 2010-02-20 16:13 | 歴史 傳統 文化