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次世代リーダー喪失 再生期す自民に衝撃

 「もうろう会見」でつまずいてから約8カ月。中川昭一元財務・金融相(56)の急死に政界には衝撃が走った。中川氏の自宅には弔問客が次々と訪れた。次世代リーダーのひとりにあげられていた中川氏の悲報に、再生を期す自民党は揺れている。

■麻生氏「ショック」

 「すごいショックだ。保守の理念を再生するのに最も期待されていた人物だ。自民党にとっても大きいダメージだった」

 中川氏の盟友だった自民党の麻生太郎前首相(69)は4日夕、地元・福岡から帰京。羽田空港で記者団にそう語った。麻生氏はその後、中川氏宅を弔問した。

 自民党の谷垣禎一総裁(64)は、「日本の政治にも力を発揮していただかなくてはならない局面が必ずあったはずだ」と悼んだ。谷垣氏は中川氏と麻布中・高の同窓生。「いろんなことでご一緒してきたので、個人的な思いもある」

 中川氏は安倍晋三前首相(55)らとともに党内保守派の代表格。前回の選挙で落選しながら、民主党への対抗軸を模索する中で「保守回帰」を強める動きの中心にいた。9月下旬、親しい自民党議員らと会食した際にも「保守の柱を立てるため新しい勉強会を立ち上げるべきだ」と訴えたという。

 中川氏宅を弔問した谷津義男元農水相(75)は、10日ほど前に中川氏と会った際、農政問題について「(中川氏が)『民主党を批判してるだけでは駄目。現場の人たちの話を聞きながら勉強しなきゃならない』って話していた」と明かした。「(中川氏は)落選後も『これから選挙区を回る』と張り切っていた。将来は首相にしようと思っていた」と谷津氏は沈痛な表情で語った。一方で、中川氏が所属した伊吹派事務総長の河村建夫前官房長官(66)は「落選の衝撃が大きくて心身ともに疲れていたのかなあと思う」と話した。

■参院補選に影響も

 衆院選大敗による党の意気消沈ムードは、谷垣執行部発足直後にもかかわらず、深刻化しかねない。参院補選への影響についてもベテラン議員は「いい材料ではない」と懸念を示した。

 自民党は鳩山由紀夫首相(62)の政治資金虚偽記載問題の捜査が本格化したのを機に反転攻勢に出ようとしていた。その矢先に、次世代のリーダーを失った。

 「もうろう会見」後、家のなかから、外で取材を受けた夫に「がんばれ、日本一」と声援を送った妻の郁子さん(50)は、救急隊員らが引き上げた直後、玄関から外に現れ、声を上げて泣いていたという。

【日銀総裁「盟友」の死悼む】

 先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)でイスタンブルールに滞在中の白川方明(まさあき)日銀総裁(60)は「突然のことで大変驚いています。心からお悔やみを申し上げます」とのコメントを出した。白川総裁は、中川氏と金融危機対応などで協力してきた間柄。記者会見に出席した中川氏が、同席した白川総裁の水に手を伸ばしたシーンなどが世界に伝わったが、同じG7中に起きた悲報に、白川総裁は「かなりのショックを受けていた」(関係者)という。

 地元・北海道帯広市。父、一郎氏の時代から40年以上支援してきた鈴木孝昌帯広市議は「次のことは考えられない」と困惑していた。

21/10/05 02:05

次世代リーダー喪失 再生期す自民に衝撃
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by unkotamezou | 2009-10-05 02:05 | 政治 行政 立法