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邦人女性殺害の被告に無罪判決 仏領ニューカレドニア

 南太平洋のフランス領ニューカレドニアのイルデパン(パン島)で平成14年に、千葉県出身の草間美香さん=当時(28)=が旅行中に殺害された事件の控訴審で、ヌメアの重罪裁判所は28日、「証拠不十分」としてアントワーヌ・コニュ被告に無罪(求刑禁固20年)の判決を言い渡した。同被告に対しては平成19年に禁固15年の判決が言い渡されたが、被告が上訴していた。

 草間さんは平成14年5月、パン島の海水浴場近くの岩場で遺体で見つかり、警察は現場近くに住むコニュ被告と兄を逮捕。だが、物的証拠が乏しく、2人とも関与を否定していた。兄は平成19年の判決で、殺害に関与していないとして無罪を言い渡された。

 パン島はニューカレドニア島の南東約60キロ。「天国に一番近い島」として知られる観光地。

21/04/28 20:24

邦人女性殺害の被告に無罪判決 仏領ニューカレドニア
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by unkotamezou | 2009-04-28 20:24 | 事件 犯罪 司法
主権回復記念日がなぜ必要か

≪13回目の国民集会を開く≫

 4月28日といふ日付は今から57年前のことになる昭和27年のこの日に、日本と連合国との間に締結された講和条約が国際法上の効力を獲得し、真の意味での終戦が実現した記念的な日である。

 昭和20年9月2日に調印されたのは戦闘行為の停止を相互に確認した休戦協定に過ぎないのであつて、軍事占領といふ形での戦争状態はそれから昭和27年4月までの6年8カ月の間、なほ執拗に日本帝国の破壊工作を継続してゐた。

 この重大な歴史的事実を忘れてはいけない。日米戦争についての直接の記憶を持たない世代が国民の大多数を占める様になつてゐる今日こそ、米軍の占領がもたらした禍害についての認識は、これまでの半世紀に於けるより更に重大な、凡そ外交と安全保障の問題を考へる人にとつて不可欠の要請になつてゐる-と、さう考へてこの日を「主権回復記念日」といふ祝日とし、国民の誰しもが独立国家の主権の尊厳についての思ひをめぐらす機縁たらしめようとの運動を始めたのが平成9年のこの日のことであつた。

 その運動も既に12年の歴史を閲し、本年は第13回目の記念国民集会を催して記念日祝日化の訴へを繰り返すことになるのだが、集会自体の連年の盛況にも拘はらず、呼びかけの実際の効果は年を経てもなかなか眼に見える様な形では現れて来ないのが現状である。

≪いまだ占領行政の後遺症≫

 祝日化の目標は、現実には祝日法の一部改正といふ立法問題なのであるから、成否はこれに賛同してくれる国会議員の中の同気同憂の士がどれほど力を伸張し得るかにかかつてをり、運動の発起人達がいくら焦つてもそれだけの効果はない、といふ面がある。

 然し、運動の本来の目標たる国家主権意識の再生・昂揚といふ懸案に向けての私共の言論活動が如何に非力なものでしかなかつたかといふ惨めな結果に直面して、苦い反省と落胆に陥ることが屡々である。

 最近の占領行政資料の入念な探索と発掘により、あの7年に近い米軍占領期間中に我が国民が蒙つた言論・報道・出版の自由に対する圧迫と毀損が、従来の認識よりはるかに深く広く、且つ陰険な手口のものであつたといふ実態が徐々に明らかになつてきた。

 戦時体制からの解放を謳歌した戦後民主主義の旗標の下で、我が言論界一般が、実は屈辱的な表現の自由の逼塞と、その後遺症たる言論の自己規制といふ病気から恢復できてゐない、といふ実態も次第に暴露されつつある。

 昨年秋の前航空幕僚長の筆禍・失脚事件は、今や痼疾となつたこの業病の急激な発症の一例といふより他のないものだつた。つまり、独立国家としての主権の尊厳といふ意識は、旧敵国や近隣諸国に向けての敗戦国民としての恐縮・謝罪の感情に呪縛されたままになつてゐる、しかもその緊縛の手綱を握つて放さないのは今や占領の主役を演じた旧敵国ではなくて、直接の戦争相手ではなかつた中国共産党政府の脅迫に常に恐々たる我が日本国政府の閣僚達であるといふ倒錯した構図が、国際社会の視線にさらされてしまつた。

 精神の自由を麻痺させる、この様な持続効果の強い病原菌を、我々日本人が意識の深層に接種されてしまつたのは今から50年以上も昔の占領時代の事である。その頃未だ此の世に生まれてゐなかつた世代にもこの種の麻痺性疾患が明らかに看て取れることから判断するに、この病菌は遺伝性すらも具へてゐる執拗な毒性を帯びたものであるらしい。

≪日米同盟の逆説的な意味≫

 日本民族にこの病毒を伝染させた当時の占領政策強行者の世代は夙に隠退して、今はそれよりはるか後の世代の為政者が、先人達の用意しておいてくれた「拒否できない日本」(関岡英之氏の警世の指摘)といふ好餌の旨味を享受する、といふ構図になつてゐる。

 我々の側からすれば、いつたい日本人はいつまで奪はれ続け、毟られ続けるのか、国政、殊に外交の衝に当たる責任者はまだ目が覚めないのか、汝等に国家主権の尊厳についての意識はほんたうに欠けたままなのか、と声を大にして叫びたいところである。

 本年の主権回復記念日国民集会は、特に安全保障・防衛の問題について、切実なる現場の経験を持つてをられる自衛隊出身の方々を含めての達識者に登場して頂く。

 当然ながら、安全保障条約に基盤を据ゑての日米同盟の堅持は当面の必須の要請であることが確認されるであらう。重要なのは、その際我々が同盟相手の国の正体を見抜き、その過去の罪業と現在未来に亙つての我に対する侮弄の邪念とを判然と知悉した上で彼と堅く手を結ぶといふこの逆説的な選択である。

 我が国の人士は、知識人も大衆も、とかく同盟と友交とを混同して理解する。溯れば日独同盟締結に際しても我々はその失敗を犯した。国家間同盟の厳しい意味についての甘い錯覚を防ぐのも亦、国家主権についての確たる認識である。(こぼり けいいちろう=東京大学名誉教授)

21/04/28 08:50

【正論】小堀桂一郎 主権回復記念日がなぜ必要か
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by unkotamezou | 2009-04-28 08:50 | 政治 行政 立法
崩壊する世界、繁栄する日本

 昨年のリーマンショック以来、経済を巡る議論が交錯している。世界金融の崩壊が実体経済を停滞させているが、日本についてはサブプライムローン問題の影響は少ないと言われていた。しかし、トヨタ自動車をはじめとする輸出企業の売り上げが激減し、その下請け企業はさらに増幅した影響を被った。輸出がダメだと、日本経済は破綻するという極端な議論さえある。

 しかし、本書の著者の三橋貴明氏は、日本は輸出依存国家ではないと指摘する。国内総生産に対する輸出高の比率は日本が十五・五%なのに対し、韓国は三十八・八%、支那は三十七・四%、ドイツは四十・零%と二倍以上高い。少々輸出が減っても、国内消費が堅調であれば、経済状況は安定的に推移すると論じる。

 また、日本は債権大国であり海外から受け取る配当利子は年々増え続けている。財政赤字も、国債の引受先のほとんどが国内で、海外に依存しているわけではないとも述べている。

 三橋氏は平成十九年に出版した「本当はヤバイ!韓国経済」(彩図社)で韓国経済を分析し、注目された。本書では、世界には様々な国家モデルがあるとし、そのモデル次第で経済危機の影響が異なることを国別に分析している。

 まず、もっとも悲惨な影響を被った国はアイスランドである。タラを中心とする漁業の国だったが、金融立国を志し、国内金利を引き上げ、外国資本を呼び込んだ。この外国資本を元手に経済成長を果たし、通貨アイスランドクローナの相場が上昇、一時は一人当り国内総生産を世界第三位にまで高めるという素晴らしい国家モデルであった。しかし、金融危機によりアイスランドクローナは暴落して対外債務が急増し、経済破綻どころか国家破綻の可能性もある。

 イギリスも似たような国家モデルを選択している。ポンド高へ誘導し、金融市場を開放し、ウインブルドン現象などと言われながら経済を成長させ、大英帝国復活ともてはやされた。しかし、ポンドは金融危機前のピークから対円で約半分にまで急落してしまった。

 韓国が志向しているのは言うまでもなく貿易立国である。近年、急速に輸出を伸ばしてきたが、一方で資本財の輸入も増え、貿易黒字はわずかである。そんななかでリーマンショックに襲われ、ウォンが暴落している。資本財の輸入の大半は日本からのものであるが、円高でコスト高になったため、ウォン安で価格競争力が高まったといえども、輸出で稼ぐことができない。韓国は国際通貨基金の支援を受けたことがあるが、再び支援が必要となるところまで落ち込む可能性があると本書では分析している。

 この他、ロシア、ドイツ、スペイン、支那、米国についても論じている。今日の世界の経済情勢を理解するにはよい本である。また、データもよく整理されていて納得させられる。

平成21年4月24日

【書評】崩壊する世界、繁栄する日本(三橋貴明著、扶桑社)
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by unkotamezou | 2009-04-24 12:20 | 産業 經濟
鯨肉の二酸化炭素排出量は牛肉の十分の一

 鯨肉生産で生じる二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの排出量は、牛肉生産で生じる排出量と比べて10分の1以下という試算が、水産総合研究センターの調査で出た。同じ肉類の食材でも、鯨肉は牛肉に比べて環境に優しい一面があるといえそうだ。水産庁はこうしたデータに着目しており、「商業捕鯨再開などをめぐる国際交渉で、反捕鯨国へ理解を求める新しい視点になる」としている。

 鯨肉は、調査捕鯨船団が南極海などで捕獲し、胃の内容物などの調査を終えたクジラの肉が処理されて、国内に流通する。同センターなどでは、数年前の調査捕鯨船団の燃料使用量からCO2の排出量を計算。捕鯨で生産・販売された鯨肉1キロ当たりのCO2排出量を試算した。

 その結果、日本から約1000キロ沖で行われる北太平洋の調査捕鯨では、鯨肉1キロをとるために、約2・5キロのCO2が排出されていると推計。1万キロ以上離れた南極海の調査捕鯨では、CO2の排出量は増えたが、それでも約3キロにとどまった。

 これに対して、畜産農家が牛肉1キロを生産するために、排出するCO2などの温暖化ガスは36・4キロと計算されており、鯨肉の排出量は10分の1以下になることが判明した。

 牛肉生産では、牛の飼育やエサの生産・運搬などで大量のエネルギーが使われるが、鯨肉は、捕鯨船団の燃料だけですむため、温暖化ガス排出も比較的少ないという。

 商業捕鯨の再開などをめぐって各国が対立する国際捕鯨委員会(IWC)では、オーストラリアなど反捕鯨派に環境政策を重視する国が多いほか、暴力的な捕鯨妨害を繰り返している米国の団体シー・シェパード(SS)も環境保護を訴えている。

 水産庁では、温暖化ガス削減という「環境」の視点から、捕鯨の利点を訴えれば、反捕鯨派の理解を得られやすいと考えており、今後、こうしたデータが国際交渉に利用されることもありそうだ。

平成21年4月24日1時4分 産経新聞

鯨肉は牛肉よりエコ?CO2排出量は10分の1以下
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by unkotamezou | 2009-04-24 01:04 | 自然 生活 社會 医療
ものづくりが日本を救う(下)岡野工業社長岡野雅行

■慌てず、焦らず、あきらめず

--これから、日本はどうしたらいいですか

岡野 やはり原点に戻り、一人一人まっとうな道でまっとうに生きるということかな。

--まっとうな道と生き方

岡野 他人さまや社会のお役に立ち、喜ばれる仕事に精を出し、家庭を大事に誠実に生きるってことだよ。

 オレはただの町工場のおやじだけど、オレの注射針で、毎日毎日、インスリンの注射で苦しんでいた糖尿病の小学生から「ありがとう」といわれたときは本当にうれしかった。人生で最高に感動した瞬間だったな。

--いい話です

岡野 それはやはりおやじとお袋のおかげだな。

 人によって違うだろうけど、オレの場合、小さいときからお袋に「お前は勉強できないんだから手に職をつけろ」っていわれてね。悪ガキで、今の学制なら中学中退のオレが、おやじの跡を継いで職人になれた。うちのおやじは寡黙でまじめな男だったけどオレはそんな両親がいたから一人前になれたんだ。だから今でもおやじの遺言を守ってるよ。

--遺言?

岡野 国は信用するな、銀行はアテにするな、保険に入るな、他人の保証人になるな、会社は大きくするな-の5つ。

 他人をアテにせず、まず自分がしっかりしろっていう教えだろう。だから親ってえのはただ勉強、勉強って言うんじゃなく、何に向いているのか、子供の能力を見つけてやることが大事なんだよ。

--今の時代は難しい

岡野 そんなことはない。それは今の親が悪い。シッカリしていないからできないんだよ。親がちゃんと道を敷いてやらなきゃダメだよ。子供は遊びでも何でもいろんなものに興味を示すし、向かないものはすぐ飽きる。だから子供が選んだものは応援するんだ。子供は、興味のあることは誰でも夢中になり自分から勉強するだろう。「鉄は熱いうちに打て」って。

--確かに

岡野 それには何でもそうだけど、何事も「慌てず、焦らず、あきらめず」、地べたに足をしっかり踏ん張り、まじめにやれば、必ずいい結果が出るって。仕事だっていい仕事をすれば、次にまたいい仕事がくる。どんなに迷い失敗したって、最後に成功すればいいんだから。(押田雅治)

21.4.23 02:59

【話の肖像画】ものづくりが日本を救う(下)岡野工業社長・岡野雅行(76)
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by unkotamezou | 2009-04-23 02:59 | 産業 經濟
「宇宙航空研究開発機構」を内閣府に移管

 政府は22日、宇宙航空分野の研究・開発を行う文部科学省所管の独立行政法人「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」を内閣府に移管する方針を固めた。かつて宇宙開発は学術目的に制限されてきたが、宇宙基本法が平成20年8月に施行され、安全保障や産業振興面での宇宙の開発・利用に大きく道が広がったことを受け、文科省の所管では限界があると判断した。産業界の積極的な参加を促し、ロケットや人工衛星の開発や商業利用に弾みがつくことが期待される。

 内閣府への移管は5月末に策定する5カ年の宇宙基本計画に盛り込み、22年度からの実施を目指す。

 河村建夫官房長官は22日、都内で講演し、「産業振興や安全保障などあらゆる面で宇宙開発の機能を強化するには文科省だけでは対応できない。国が責任を持ってやるには内閣府とJAXAが一体でやった方がよい」と述べ、移管により宇宙開発が飛躍的に進むとの見通しを示した。

 JAXAは宇宙航空研究開発機構法で、目的を「基盤的研究」に限定されていることから、政府・与党内では「商業化の前提となるコスト削減や信頼性向上への意識に欠ける」などの批判があった。このため、政府・与党は宇宙基本法の施行を受け、付則3条の「施行後1年をめどにJAXAその他の機関を見直す」との規定に基づき、組織形態の見直しを進めてきた。

 政府の有識者会議「宇宙開発利用体制検討ワーキンググループ」(主査・田中明彦東京大教授)は今月3日の中間報告で、宇宙開発・利用に関する内閣府の企画立案機能の強化を提言していた。

 内閣府への移管により、文科、経済産業など各省庁がバラバラに行ってきた宇宙関連政策を統合し、大規模かつ迅速な宇宙開発が可能となる。産業界の意見も反映しやすく、積極的な参入を促すこともできる。

 ただ、JAXAの予算は、21年度の宇宙関連予算3349億円のうち約6割(1918億円)を占めており、巨額な予算と権限を失うことになる文科省の抵抗も予想される。

21/04/22 20:25

「JAXA」内閣府に移管 宇宙開発 商業利用を加速
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by unkotamezou | 2009-04-22 20:25 | 自然 科學 技術
ものづくりが日本を救う(中)岡野工業社長岡野雅行

■「世渡り力」がないと…

--日本の危機に対策は

岡野 特効薬なんかないよ。まして日本は少子高齢化や若者の学力低下、犯罪そして新興国の追い上げなど、すべて前例のない問題ばかりで大変だ。しかも模範解答しか知らず、しかも「世渡り力」のない“エリート”じゃあどうしようもないよ。

--「世渡り力」?

岡野 問題解決のための「人と情報のマネジメント力」ってやつよ。いい例が暗号を解読され、日本軍が壊滅的な損害を受けたミッドウェー海戦だ。どんなにパイロットが優秀だって、多勢に無勢で待ち伏せ攻撃されたらおしまいだろう。政治や外交なんてのは、どれだけ情報を集め、把握し、どう活用するかなんだ。そこには国の運命がかかっているんだからな。

 それでなくても日本人は“日本人10人でユダヤ人1人と対等”といわれるくらい甘い民族だろう。そのユダヤ人だって“ユダヤ人10人で華僑1人と対等”といわれるほど世界には老獪な連中が多いんだから。

--すごい比喩ですね

岡野 ペーパーテストの成績でなったエリートの能力なんか社会に出てみないと分からない。昔、“何とかしゃぶしゃぶ”でイチコロの官僚がいたけど、“百戦練磨”の接待する側から見れば、そんな官僚なんて赤子の手をひねるようなもんだよ。世の中はまさに伏魔殿なんだから。

--企業も同じでしょう

岡野 そう。町工場のおやじだって同じだよ。どんなにいい腕をもっていたって、業界や技術などの情報を早めにしっかり把握しておかないと大変なことになっちまう。ちょっとした情報不足で倒産だよ。

--厳しい

岡野 そう。技術で一人前だってダメなんだ。経営者として自分のノウハウを守りながら、人にかわいがられなければいけないし、半面、言いにくいことも言って、ヤナやつをギャフンといわせるテクニックもなきゃいけない。「世渡り力」がなければやっていけないんだよ。(押田雅治)

2009.4.22 03:55

【話の肖像画】ものづくりが日本を救う(中)岡野工業社長・岡野雅行(76)
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by unkotamezou | 2009-04-22 03:55 | 産業 經濟
ものづくりが日本を救う(上)岡野工業社長岡野雅行

■辛抱で身に付く 芸の道

 「まじめにコツコツやる人間がバカをみる世の中はいつかは滅びるよ」-。世界シェア100%を誇る「痛くない注射針」などの開発で“ものづくり・日本”の底力を世界に見せつけた“江戸っ子職人”が混迷する日本をしかる。

--昨年11月、参院が発行する「立法と調査(別冊)」でもユニークな提言を

岡野 そう。「国家公務員制度改革とキャリアシステムに関する意見調査」だろう。官僚のキャリアシステムなんかこの時代、おかしいと思わないかってね。お勉強ができて難しい試験を通ってきたからといって、財務省なら30歳を過ぎれば税務署長だろう。自分の父親みたいな経営者が相手の“お代官さま”で、下にも置かない扱いを受けるわけだから勘違いするに決まってるよ。国益より省益、そして天下りなど、自分のことしか考えない官僚が育つのは当たり前だよ。

--その通り

岡野 上がそんなんだから、一般職員にも公僕意識なんかありゃしない。労働組合を盾に、ラクしてサボることしか考えない。だから社会保険庁なんか上から下まで長い間、インチキやってこられたんだ。国民をバカにすんのもいい加減にしろってね。

--本当にひどすぎる

岡野 中小企業に対してもそうだよ。イジメ過ぎだよ。技術立国だの大国だのといったって、日本から町工場がなくなったら日本は滅びるんだ。技術開発で苦労してさらに資金繰りでも苦労させられてさ。今回の総額2兆円の給付金だって、その1割の2000億円ぐらい、(東京の)大田区や墨田区など「ものづくりのメッカ」を応援したらどうだよ。生き金か死に金か、そこんとこがお役人にはわからない。だから日本ではベンチャーが育ちにくいって言われるんだ。失敗は成功の元、七転び八起きって言うだろう。

--目先の判断が多い

岡野 それは官僚に限らず日本の今のエリートの欠点なんだよ。彼らは、受験問題で勉強してきているから、模範解答のある問題には強いが、解答のない、未知の問題にはどう対応していいかわからない。“頭はいいけど、利口じゃあない”ってやつだな。

 しかも、度胸がないから難問はいつも先送りじゃないか。どんな問題でも自身で考え、解決しようというチャレンジ精神が必要なんだよ。

--その好例が痛くない“注射針”

岡野 そう。蚊の口吻(こうふん)(口さき)と同じ太さの注射針な。それまでの注射針は、細いパイプを切断してつくっていたんだけど、先端が200ミクロン、根元は350ミクロンと、細いだけじゃあなく、液がスムーズに注入できるよう先端と根元の太さに差をつけるとなると従来の方法ではできない。

 そこでオレは「じゃあ、1枚の薄い板を丸めたらどうなんだろう」と考えてね。試行錯誤の連続、大変だったよ。

--そうでしょう

岡野 口紅のケースやライターなどに使う“深絞り”という技術で小型化、軽量化に成功したリチウムイオン電池のステンレスケースもそうだった。携帯電話の普及に貢献したけど、膨大な工程があって図面を描いたってその通りにはいかない。結局、アドリブでやったらうまくいった。未知の世界ではまず「直感」。最初からマニュアルや図面があるなら誰も苦労はしないって。

--「直感」ですか

岡野 音楽でいうとジャズのアドリブのようなものだな。だけどそれはしっかり積み上げた基礎と失敗を含めた多くの経験がなければ出てこない。

 人間、一人前になるには20-30年かかるけどその間、しっかり他人さまや親方などの仕事を見て覚え、そのうえで自分なりの工夫と失敗の繰り返しを繰り返していれば、自然に直感が生まれる。落語じゃあないけど、

「泣き笑い 辛抱で身に付く 芸の道」だよ。

--うまい!

岡野 だからオレは今時の若い人が心配なんだ。パソコン、パチャパチャやって額に汗せず、金もうけするのが格好いいみたいなのがいるだろう。人間、額に汗して働くことや、ものづくりを忘れて、楽な金もうけに走ったらおしまいなんだよ。(押田雅治)

【プロフィル】岡野雅行

 おかの・まさゆき 昭和8(1933)年2月、東京・東向島生まれ。76歳。高等小学校中退。家業の金型工場を継ぎ、独自のプレス加工や量産プラントなどを研究。従業員5人の小規模工場ながら、従来のプレス技術では不可能とされてきた「リチウムイオン電池ケース」や「痛くない注射針」の開発で“世界の岡野”として脚光を浴びる。著書に『人生は勉強より「世渡り力」だ!』など。歯にきぬ着せぬしゃべりから講演でも活躍。

21.4.21 03:34

【話の肖像画】ものづくりが日本を救う(上)岡野工業社長・岡野雅行
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by unkotamezou | 2009-04-21 03:34 | 産業 經濟
中川前財務相「核には核で」

 中川昭一前財務相は19日、北海道帯広市での会合で、ミサイル発射を非難する国連安全保障理事会議長声明に反発して北朝鮮が核開発再開を宣言したことに関連し「純軍事的に言えば核に対抗できるのは核だというのは世界の常識だ」と述べ、日本として核武装を議論すべきだとの考えを表明した。

 中川氏は小泉政権で自民党政調会長を務めていた平成18年10月にも「憲法でも核保有は禁止されていない」と発言している。

 中川氏は、北朝鮮が日本のほぼ全土を射程に入れる中距離弾道ミサイル「ノドン」を多数保有し、ミサイル搭載できる小型化した核爆弾を保有しているとの見方を強調。「彼らは予告なしにいつでも撃ってくるという態勢に一歩近づいた。対抗措置を常に議論しておかなければならない」と訴えた。

 ただ、現時点での日本の核兵器保有の必要性については「核(武装)の論議と核を持つことはまったく別問題」と述べ、当面は国民レベルでの議論に委ねるのが望ましいとした。

平成21年4月20日7時57分 産経新聞

中川前財務相「核には核で」
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by unkotamezou | 2009-04-20 07:57 | 國防 軍事
北朝鮮の弾道ミサイルは我が国の技術を転用

 北朝鮮の弾道ミサイルには、日本製の精密機器や日本の高度技術が転用された疑いが、警察当局の捜査や国際機関の調査などで明らかになっている。

 ミサイルに転用可能な精密機器は「ミサイル関連技術輸出規制」で規制され、輸出には政府の許可が必要だが、北朝鮮は第三国を迂回するなど様々なルートで調達を図ったとみられている。

 平成15年5月の米上院公聴会。北朝鮮から亡命した元技官の男性は「北朝鮮のミサイル部品の90%は日本製」と証言した上で、「(日本製機器は)2、3週間ごとに連絡船で運ばれた」と説明し、新潟港-北朝鮮間で運航されていた貨客船「万景峰号」が、機器類の調達に利用されていたことを明らかにした。

 警察当局はこうした証言を受け、北朝鮮向けの不正輸出の摘発を強化。警視庁公安部では15年6月、ミサイルの固体燃料の製造に利用できる「ジェットミル」をイランに不正輸出したとして都内の機械メーカーを摘発し、同社が、北朝鮮にも万景峰号を使ってジェットミルを不正輸出していたことを解明した。

 これによって、北朝鮮が液体燃料の場合、ミサイルに注入するまで時間がかかることを嫌い、短時間で注入できる固体燃料に切り替えるため、日本製のジェットミルを入手したのではないか、という疑惑も浮かび上がった。

 15年10月には、福岡県警がミサイルの移動式発射台に転用可能なトレーラーの荷台部分を北朝鮮に不正輸出した自動車販売会社を摘発。16年1月には神奈川県警が核兵器開発に転用可能な周波数変換器を北朝鮮に不正輸出した新潟県内の貿易会社の社長を逮捕した。

 こうした精密機器について、経産省は14年4月、大量破壊兵器の開発に転用される恐れのある場合、すべて輸出規制の対象とする「キャッチオール規制」を導入。さらに、同省は「大量破壊兵器の開発に関与している」としている「外国ユーザーリスト」に、朝鮮労働党で軍需部門を統括する「第2経済委員会」傘下の「朝鮮鉱業貿易会社」(別称・蒼光信用会社)や「朝鮮富強貿易会社」など70社以上の北朝鮮企業を記載し、輸出管理を強めている。

 それでも19年8月には、ミサイル部品に転用可能な日本製工業用コンピューターを北朝鮮に輸出していた台湾の商社が台湾当局に摘発され、昨年6月に神奈川県警が捜索した同県相模原市のメーカーも、台湾経由でウラン濃縮に転用できる真空ポンプを北朝鮮に輸出した疑いが浮上するなど、北朝鮮が輸出規制の網をかいくぐりながら、日本製品の調達を続けている疑いが強まっている。

 北朝鮮のミサイル開発を巡っては、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の関連団体「在日本朝鮮人科学技術協会」(科協)の幹部で、エンジン工学の権威とされる科学者が平成10年8月と18年7月の2回、「テポドン1」と「テポドン2」がそれぞれ発射された際、北朝鮮に渡っていたことが判明するなど“頭脳流出”の問題も指摘されている。

平成21年04月05日 16:33 読売新聞

北のミサイル、日本の技術を転用か…万景峰号で不正輸出も
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by unkotamezou | 2009-04-05 16:33 | 國防 軍事