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対馬が危ない(五) 韓国はどう思っているのか

《竹島への「報復心理」》

 産経新聞の特集「対馬が危ない!!」に関し早速、韓国のラジオ・ニュース番組で電話インタビューを受けた。「意図は何か?」「ちょっと大げさではないのか?」「対馬は韓国領との主張はどう思うか?」という。

 「日本にとって安全保障などで重要な国境の対馬が、経済的に苦しい状況にあり、韓国との交流関係で副作用に悩んでいるという実情を読者に知らせるものだ」「“対馬は韓国領”というのはやり過ぎだ。日本の国民感情を刺激している」と答えておいた。

 通信社の「聯合ニュース」をはじめいくつかの新聞やインターネット・メディアも伝えていた。産経新聞の気に食わない記事を紹介するときに決まって使われる「極右紙」という修飾語を付けて。

■「対馬島の日」で対抗

 韓国の対馬に対する関心の高まりは、日韓の領土紛争になっている竹島問題からくる日本への“報復心理”と、最も近い“海外観光地”として脚光を浴びているということからきている。

 このうち対日報復心理は、韓国で竹島に最も近い鬱陵島に行けば分かる。島には郡当局が管理する「竹島博物館」というのがあって観光名所になっている。ところが博物館の入り口に「対馬は韓国の領土」と刻まれたでっかい石碑が立っているのだ。

 10年ほど前に建てられたというが、その趣旨は「日本が竹島に手を出すのならわれわれは対馬もよこせというぞ」という意味だ。

 筆者も韓国での各種インタビューでよくいわれる。「われわれが対馬は韓国領といったらあなた方はどうする?」というのだ。

 今から3年前、島根県が「竹島の日」を制定した際、韓国の馬山市議会が対抗して「対馬島の日」を制定したのもそうだ。

 なぜ馬山市かというと、韓国側の“主張”は李朝時代の故事にかかわる。韓国(朝鮮)は応永二十六年、海賊の倭寇退治を理由に対馬に侵攻したがこの時、韓国の水軍は馬山から出陣した。そしてこの事件の記録に「対馬はもともとわが国の領土」と書かれているのが、現在の“対馬韓国領論”の根拠になっているというわけだ。

 しかし韓国政府や識者の間では「この主張はまずい」という声が支配的だ。理由は「竹島の領有権主張までいい加減でデタラメと思われかねない」からだ。

 ただ超党派の国会議員による「対馬返還要求決議案」に対しては51%が賛成という世論調査(7月、リアルメーター社)がある。メディアや学校教育、口コミによる“一方的情報”が広がれば世論が本気になる可能性もある。

■歴史的な緊密さ

 韓国人の対馬観光は、近年の海外旅行ブーム、日本旅行ブーム、釣りブームの一環でもある。釜山から高速船でわずか1時間半。近くて安くて手軽で“歴史的快感”も楽しめる。

 経済発展を背景に活発化している海外投資の一環として、人気の対馬への観光・不動産投資は自然の流れだ。すでに日本各地で韓国資本によるゴルフ場買収も活発だ。これも韓国でのゴルフ・ブームを背景にしている。韓国が豊かになったのだ。

 鎖国時代の江戸時代に、対馬藩は日本唯一の“在外公館”として釜山に出先機関「倭館」を置いていた。今も「対馬釜山事務所」がある。対馬は歴史的に韓国-朝鮮半島との緊密な関係の中で生きてきた。国際化時代に“鎖国”というわけにはいかない。(ソウル 黒田勝弘 Sankei Express)

《韓国メディア「商業的問題…区別を」》

 対馬への韓国資本進出について韓国メディアはどうとらえているのか。韓国側13社、日本側21社のメディアが参加して10月23日、都内で開かれた「第45回日韓編集セミナー」で聞いた。

 「領土問題と商業的問題は区別すべきではないか」と述べたのは韓国日報の論説委員、黄永植氏。「(問題提起自体が)あまりいい気分がしなかった。商業的な問題だ。東京に外国資本が投資しても同じようにとらえるだろうか。(対馬の)“韓国化”というのが韓国の影響力が増すという意味なら、これからも影響力は拡大するだろうが、韓国政府は一切、関与していない」と指摘した。さらに「(日本が)民族感情として問題視するのであれば、国民運動をしてでも日本人にしか土地が買えないようにするしかないのではないか」と語った。

 出席者からはさらに、「韓国人は土地の値段が上がるから投資したのであって、米国に日本人が不動産投資したのと同じこと」「土地を買って領土を広げられるなら、こんな簡単なことはない」などの発言もあったが、韓国サイドからは「資本進出を安全保障問題に結びつけるのは政治的だ。過剰反応ではないのか」との意見が大半を占めた。(久保田るり子 Sankei Express)

■対馬をめぐる経緯

 島根県議会が平成17年3月16日、「竹島の日」条例を制定したことに反発し、韓国慶尚南道の馬山市議会はその2日後、「対馬島は対馬島征伐以後、慶尚道に隷属し確かに韓国領土となった」として「対馬島の日」条例を制定。対馬島征伐とは応永二十六年、朝鮮の将軍が1万7000人の兵士を率い対馬を攻めたことを指す。韓国では竹島問題が取りざたされる度に対馬問題が浮上。今年7月、新学習指導要領解説書をめぐり、韓国の退役軍人らが対馬に乗り込み抗議行動を行った。

■対馬返還要求決議案

 7月、日本の学習指導要領解説書に竹島をめぐる日韓の領有権問題が盛り込まれ、韓国の与野党国会議員50人が「日本の対馬も韓国の領土だ」として提出した。韓国領の根拠として

(1)李朝(李氏朝鮮)時代の韓国の文献に出ている

(2)対馬の住民の遺伝子が韓国人と一致する

(3)李承晩・初代大統領が「対馬は昔からわが国に朝貢していたわが国の領土だ」と述べた

(4)昭和24年の第1回国会に「対馬返還建議案」が提出された

などをあげている。

■韓国政府の公式見解

 馬山市議会が「対馬島の日」条例を制定した際、潘基文・外交通商相(当時)は「(韓国が)対馬島の領有権を主張する国際法的根拠はなく、そのような主張を続けると、竹島をわが領土とする主張の信頼性が損なわれる」との見解を示した。

20/10/31 11:25

【今、何が問題なのか】対馬が危ない(5、最終回) 韓国はどう思っているのか
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by unkotamezou | 2008-10-31 11:25 | 國防 軍事
対馬が危ない(四) 生き残りへ苦渋の「歓迎」

 「対馬は何県?」。こんな問いに「長崎県」と即答できる日本人は何人いるだろうか。「福岡県」と答える日本人も結構多い。

 対馬市議会の国境離島活性化特別委委員長の作元義文(さくもと・よしふみ)市議(58)はこう言う。

 「対馬は行政圏は長崎だが、経済圏は福岡。区分けが中途半端なうえ、県庁所在地の長崎まで行くのに往復2万5000円もかかるから、対馬の人間にとって、本土はますます遠くなる。本土の人も、交通の便が悪いこともあり、年々対馬から遠ざかっていく。対馬の存在感は薄い」

 「福岡と対馬をむすぶ連絡船も、値上げをするところもあれば、便数を減らすところもあり、ますます距離が広がっていく」

 聞けば聞くほど、本土と対馬の距離を感じる。

 作元市議は島民の思いをこう代弁する。

 「島民は、日本から見放されていると感じ、孤立感でいっぱい。だったら、少々のことには目をつぶってでも韓国と仲良くすればいい。福岡からは約130キロあるが釜山まではわずか50キロだから親近感がある」

 対馬は今、島民の心の隙間を狙うかのように不動産の買い占めに奔走する韓国資本と、怒濤のように押し寄せる韓国人観光客に右往左往するばかりだが、それでも韓国人、韓国資本を受け入れざるを得ない大きな課題を抱えている。

 ■経済悪化、過疎に拍車

 対馬は、南北約82キロ、東西約18キロの細長い島だ。89%が山林に覆われ、耕地面積はわずか1.4%。平成17年の国勢調査によると、第1次産業の林業、漁業が21.1%を占めた。だが、林業は価格の低迷で、漁業も燃料費の高騰や価格安などで危機的な状況に追い込まれている。

 作元市議はこう嘆く。

 「漁船の重油は今、1リットル130円もする。60円を超えると採算が取れない。19トンのイカ釣り船の場合、1回に2000リットル積んで3日で使い切る。燃料費だけで26万円もかかるから1日に10万円の水揚げをしないと、燃料費も出ない。それにイカの卸値は、20匹で2000円ぐらい。これから燃料費や氷代を差し引くと手取りは500円ほど。勘定が合うはずがない」

 対馬市の財部能成(たからべ・やすなり)市長(50)は対馬の経済状況をこう説明する。

 「昭和28年に公布された離島振興法で、港湾整備や道路整備などの公共事業が増えたため、潤っていたが、いわゆる小泉改革で、公共事業が削減され建設業は倒産が相次いだ。水産業も水揚げ高は大きかったから、地域に金が回り、シャワー効果があったが、今は燃料費が上がり、船を出せなくなっている状況だ」

 経済状況の悪化は島の過疎化に拍車をかけている。働き場所がないため、毎年1000人前後が離島、一時は7万人あった人口も年々減少し、今では3万7117人(今年7月現在)と、激しい勢いで過疎化が進んでいる。しかも、残った若年労働者は各地区に2人いるかどうか、それも50代だという。

 過疎化については、出稼ぎに出ている島民も多く、実際の人口は、言われている数よりさらに3000~4000人は少ないという声もある。

 ■韓国は経済起爆剤

 生き延びるためにはどうすればいいか。浮上したのが、歴史的にも交流のある韓国からの観光客の誘致だった。

 対馬市は、平成17年度から平成19年度まで、長崎県と共同で厳原(いづはら)-比田勝(ひたかつ)間のシャトルバス代として、1人当たり2330円の補助まで出している。地域再生推進本部によると、その額は、平成17年度が456万2000円、平成18年度が481万8000円、平成19年度は850万円にのぼった。韓国人観光客の歓心を買うため、税金で交通費を補填したことに反発の声が聞かれるが、その是非は別として、それほどまでに韓国に依存せざるを得なかったということだろう。

 対馬観光物産協会総代の高雄武保(たかお・やけやす)さん(83)は「韓国から観光客が来てもらわないと困る。雨だれが垂れる程度でも、韓国との交流は対馬の経済浮揚につながる」と期待感を隠さない。

 厳原町のホテル経営者が「それぞれ文化が違うのだから、マナーが悪いといっても仕方がない。それより、1日1万円でもいいから落としてもらったほうがいい。以前は絶対に韓国人は泊めないと言っていたホテルも背に腹は代えられないのか、受け入れる数が増えてきている。生き延びるには、韓国人を受け入れるほかないのです」と心の内を吐露したが、それは、多くの島民の共通した思いだった。

 もちろん、島民の間には、公共事業に頼りすぎ、国内向けの観光行政を怠ってきたため、そのツケが回ってきたと、行政当局を批判する指摘もある。

 だが、もはや、責任の所在を追及している段階ではない。国家の要衝が韓国に侵食されていく。インタビューをしたほとんどの島民は、生きるための苦渋の選択と危機感のはざまに立たされていた。

 ■「防人の島新法」

 こうした状況に対馬市もようやく目が覚めたのか、危機感を強めてきている。

 財部市長は「少なくとも国境に面した島については、安全保障の点からも外国資本による不動産買収を認めない除外規定など、実効支配につながることを防ぐ手だてを設けるべきだ」「日本人の国境に対する感覚は極めて希薄。対馬の資源を生かした新たな産業を興すなど、国境に面した島を守る施策をとるべきだ。それが国境を国土として国が守っていくことになる」と“防人の島新法”の成立を訴える。

 駐留する自衛隊の増強も一つの手段だ。本土に住む日本人が当事者意識を持って不動産の買収に乗り出し、買い占めに歯止めをかけるのもその方法だ。対馬の特性を生かし、海洋学などの教育施設を造ることもありうる。

 対馬市では、新法の素案作りを始めたが、対馬問題は単に対馬だけの問題にとどまらない。国家防衛は、常に最悪の事態を想定しなければいけない。

 島民からはこんな声が聞こえてきた。

 「韓国によるリゾート化は、密航組織に利用される懸念があるうえ、有事の際にはゲリラの潜入さえ可能にしてしまいかねない」

 韓国資本による対馬攻勢は激しいスピードで進んでいる。残された時間は少ない。(編集委員 宮本雅史 Sankei Express)

20/10/30 12:01

【今、何が問題になのか】対馬が危ない(4) 生き残りへ苦渋の「歓迎」
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by unkotamezou | 2008-10-30 12:01 | 國防 軍事
「対馬が危ない」自民研究会議員団が現地視察へ

 長崎県対馬市で不動産が韓国人に買い占められている問題で、自民党の「真・保守政策研究会」(中川昭一会長、70人)は28日、東京・永田町の参院議員会館で緊急会議を開き、同研究会として対馬市を視察することで一致、日程調整など具体的な検討に入ることを決めた。対馬問題に関する独自立法やプロジェクトチーム設置の必要性も議論され、同研究会として本格的な取り組みに着手することになった。(宮本雅史、池田証志)

◆「乗っ取り着々」

 「離島問題等固有の領土保全緊急会議」と題された会議では、産経新聞紙上で「対馬が危ない」の連載を担当した宮本雅史編集委員が基調講演し、対馬市の実情を報告。出席した42人の議員(代理含む)からは「安全保障上、極めて重要な問題だ」と事態を重視する声が相次いだ。

 古屋圭司衆院議員(岐阜5区)は「主権の問題で領土を合法的に乗っ取ることが着々と進んでいる」との認識を示した上で、「外国企業が(米国の)企業を買収したときに安全保障上問題があればストップできるエクソン・フロリオ条項の日本版のような立法作業や、小笠原諸島振興開発特別措置法のようなものを考えられないか」と独自立法による対策を提案。

 「日本の領土を守るため行動する議員連盟」会長の山谷えり子参院議員(比例)は「対馬市長が自ら国境新法を独自案で検討しているという動きもある」と紹介し、同議連との連携も視野に入れたプロジェクトチーム設置の必要性を訴えた。

 また、稲田朋美衆院議員(福井1区)は「島民の名を使って(不動産を)買うと、刑法上の犯罪にも該当する。現在の刑法上の規定を使って警察の捜査で(不動産購入の)意図を明らかにしていくことはできないか」と発言。

 戸井田とおる衆院議員(兵庫11区)は「10年、20年先を考えると、対馬は日本じゃなくて韓国領だと思う日本人が出てしまうのではないか」と危機感を示し、「地方参政権で実効支配してしまう可能性もある。政治家としてきちっと対応していきたい」と同研究会としての本格的な取り組みを求めた。

◆政府対応期待感

 会議では、同研究会最高顧問の平沼赳夫衆院議員(岡山3区)の提唱で同研究会として対馬市を視察する方向で調整に入ることを決めた。

 武藤容治衆院議員(岐阜3区)は会議後、「安全保障上の問題は平和が続いた日本国民には理解しづらいかもしれないが、国民に話していかなければならない。対馬には一度行かないわけにはいかない」と話した。

 対馬問題については、麻生太郎首相が「土地は合法的に買っている。日本がかつて米国の土地を買ったのと同じで、自分が買ったときはよくて、人が買ったら悪いとはいえない」などと述べているが、古屋議員は「麻生首相は『安全保障上の問題があれば考える必要があるかもしれない』とも発言している」と政府の前向きな対応に期待感を示した。

20/10/29 00:17

【対馬が危ない】「韓国資本、実効支配も」 自民研究会議員団 現地視察へ
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by unkotamezou | 2008-10-29 00:17 | 國防 軍事
対馬が危ない(三) 島民の三倍 韓国から大挙

 長崎県の対馬を車で走ると、至る所に、名所、旧跡を示す交通標識にハングルが併記されている。途中、韓国人観光客を乗せた観光バスに何度も出合った。日本人観光客の姿はない。

 ここ数年、国内からの観光客が減少する半面、韓国資本による民宿や釣り宿などの買い占めを促すかのように、韓国人観光客が大挙して押し寄せている。

 今月初めの土曜日、島の中心地に近い厳原(いづはら)港ターミナル。午前11時前、秋晴れの日差しを浴び、白地に鮮やかなブルーと赤のラインが入った「ドリームフラワー」号が入港してきた。大亜高速海運(釜山)が運航する定期国際航路で、釜山港と厳原港を約2時間10分でむすぶ。観光客のほとんどは、家族連れや釣り客だ。

 大亜高速海運のグループ会社で、出入国の手続きをしているジャパン大亜によると、この便での観光客は277人で、午後2時には新たに230人が訪れるという。

 ターミナルから少し歩くと、厳原町の中心部に出る。厳原町は、鎌倉時代から600年以上にわたり対馬を統治した宗家10万石の城下町だ。今も、武家屋敷が当時の面影を残す。

 飲食店やホテルが立ち並ぶ厳原本川沿いでは、下船したばかりの韓国人観光客が十数人単位の集団で、ブラブラと、横に大きく広がりながら歩いている。タクシーが近づいても気にしない。道を開ける気配もない。その数は、週末を楽しむ島民より明らかに多い。島内唯一の免税店前にたむろしているグループもいる。ガイドらしき女性に先導されて集団が向かう飲食店をのぞくと、すでに満席だ。日本人の姿はない。

 対馬に韓国人観光客が集中するようになったのは、平成11年7月、釜山-厳原間に国際航路が就航してから。13年4月、新たに、島北部の比田勝(ひたかつ)港と釜山港を約1時間20分でむすぶ航路が運航されると、年間約1600人程度だった観光客が急増、16年には2万942人に。その後も増加の一途をたどり、17年は3万6636人、18年は4万2002人、そして、19年には6万5491人を数えた。財部能成(たからべ・やすなり)・対馬市長(50)は「現時点ですでに昨年の44%の増。これまで毎年、前年比で50%アップで推移してきたが、今年も間違いなく8、9万人にはなるだろう」ともくろむ。

 現在、対馬市の人口は3万7000人余りだから、人口の3倍近い韓国人観光客が押し寄せる計算になる。

■地元は潤わない

 観光客が増えれば、当然、飲食店なども増える。

 対馬協議会事務局長の友納徹(とものう・とおる)さん(58)によると、2、3年前から、韓国人相手の居酒屋や料理店、ホテルが増え、厳原本川沿いでは、すでに8店舗が韓国人相手に模様替えをし、カラオケ店を計画している店もあるという。ホテルの観光バスで案内をしているうちに、韓国人向けの飲食店を開いた島民もいるという。

 これだけをみると、島全体が活気づきそうなものだ。ところが、島民の表情はそうでもない。どことなく暗い。

 商工会の関係者は「観光客で潤っているようにみえるが、実はそれほどでもない。渡航費は全部韓国の船会社に入るし、食事も韓国人が経営する飲食店を利用している。土産も、それほど買っているようには見えない」とぼやく。

 精彩を欠く理由はここにあった。韓国人はそれほどお金を落としていないのだ。

 長崎県対馬地方局の池松誠二(いけまつ・せいじ)局長(52)は「観光客は釜山で10万円分のウォンを円に両替し、帰国時に8万円をウォンに戻している。だから、1人当たり2万円ぐらい、トータルで13億円ぐらいは対馬で使っているのではないかと推測している」と楽観的だが、島民の話を聞くと、この13億円という数字は怪しい。

 韓国人観光客を専門にするホテルの従業員も「うちは1泊6000~7000円ぐらいだが、韓国人は特別料金で、2000~3000円ぐらいで泊めているようだ。それで採算が取れているのかどうか…」と、格安サービスに首をかしげる。

■ガイドも韓国人

 さらにこんな問題も起きている。

 比田勝港ターミナルで観光客の出入りをチェックしている上対馬観光物産事務所長の武田延幸(たけだ・のぶゆき)さん(58)はいう。

 「添乗員もガイドも韓国人なのが問題。日本語を正確に理解できない者もいるし、何より、正確な歴史教育を受けていないから、間違った説明をするため、観光客も間違った印象を持って帰る。旅行会社の社員のなかには、『対馬は韓国の領土だ』とはっきり言う者もいる。これが一番の問題だ」

 韓国人観光客と市民の間には、さまざまな問題や不信感が生じている。しかも、すでに紹介したように水面下では、不動産の買い占めが着々と進んでいる。それでも、韓国人を受け入れざるを得ない。

 対馬はどこへ行くのか。取材を進めると、その背後には、本土から遠く離れた島に住む「日本人」の悲鳴が聞こえてくる。(編集委員 宮本雅史 Sankei Express)

20/10/28 20:26

【今、何が問題なのか】対馬が危ない(3) 島民の3倍 韓国から大挙
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by unkotamezou | 2008-10-28 20:26 | 國防 軍事
対馬が危ない(二) 侵食される国の要衝

 長崎県対馬市美津島(みつしま)町竹敷(たけしき)地区の漁業を管轄する美津島町西海漁業協同組合の黒岩美俊(くろいわ・よしとし)組合長(74)によると、竹敷地区には、このリゾートホテル以外にも、防備隊本部に近接するように韓国人が経営する民宿が2軒あり、20人近い島民が雇われているという。

 対馬空港から車で5分ほど行った対馬海峡と浅茅(あそう)湾をつなぐ大船越(おおふなこし)地区でも民宿が韓国人女性に買収されていた。

 そこで働く島民によると、もともと、日本人が経営していたが、昨年、経営不振で競売に出された。それを知った旅行会社の元添乗員だった韓国人女性が、知り合いの日本女性の名義で、土地と建物を650万円で購入したという。

 近くに住む3人の日本人女性が雇われ、掃除や食事の準備をしているという。

 作元義文(さくもと・よしふみ)市議(58)によると、不動産の買い占め場所は1カ所に集中せず、点在しているが、なかでも風光明媚な浅茅湾の周辺に人気があるという。ただ、「浅茅湾には無人島が多いので、これからは何十とある無人島に触手を伸ばす韓国人も出てくるのでは」と激しい買い占め工作に危機感をつのらせる。

 ホテルや民宿だけでない。釣り宿も標的になっている。朝鮮海峡につながる峰町狩尾(みねまちかりお)の三根(みね)湾沿いにある釣り宿を訪ねた。韓国人観光客が20人ほど、釣りの準備をしている。船長らしい日本人に声をかけてみたが、警戒しているのか、反応が鈍い。顔を曇らせたのは、外国人に禁止されているまき餌に協力している可能性があるからだと、後で知った。釣り船は4隻。午後2時に出発して日没後の午後9時ごろまで客の面倒を見るという。

■従業員は島民

 この釣り宿は、在留資格のある韓国人が現地法人を立ち上げて経営、オープンして4年になる。もちろん、宿泊客は韓国人観光客で従業員は近くの島民だ。

 対馬協議会事務局長の友納徹(とものう・とおる)氏(58)によると、この釣り宿のオーナーはさらに、大きな観光ホテルを計画しているようだという。

 観光地にバンガローを建てる韓国人もいる。日本海海戦記念碑が建立され、三宇田(みうだ)海水浴場にも近く、観光地として知られる上対馬町殿崎(とのさき)。朝鮮半島を望める韓国展望所に通じる県道わきの雑木林から茶色の屋根が7つのぞく。韓国人が島民名義で建てたバンガローだ。

 地元島民(75)は「この夏、見かけん子供がいっぱいおるけん、どこの子かと思って話しかけたら、韓国語でしゃべるからびっくりして。しゃべらんと全く分からん」というが、時すでに遅し。土地の名義も経営者の名前も島民になっているため、最近まで全く気づかなかったという。

 友納氏によると、不動産の買い占めが始まったのは20年ほど前のことで、当時は、宗教団体関係者が1000万円単位の現金をちらつかせて買いあさっていたという。ここ数年は韓国資本が個別に進出、民宿だけでも島全体ですでに15軒ほど買収され、進行中の計画を含めるとその数はさらに増えるという。

■チラつく中国の影

 友納氏は「つい最近も、上対馬で30万坪の山林を漁業関係者から買おうとする動きがあった。これはうまくいかなかったようだが、気になるのは、韓国人だけでなく、中国の影がちらつくケースもあることだ。マンションを買って民宿を始めたある韓国人を調べると、中国と取引をしていることが分かった。とにかく、買い占めているのが民間人なのか、企業なのか、それとも組織だったものなのか、全く分からない」と続ける。

 韓国資本による不動産の買い占めに財部能成(たからべ・やすなり)市長(50)は「韓国人が、現地法人を作ったり、日本人の名前を使ったりして不動産を取得しているのは事実のようだ。特に、経営不振の民宿が狙われやすいと聞いている。ただ、どのくらい買い占められているのか、実数はつかめない。島全体に点在しているし、書類を見ただけでは分からない。情報をもとに推測するほかない」と頭を抱える。

 買い占めている韓国人の目的はおろか、その素性さえも分からないというのが実情だ。

■強い韓国領土意識

 対馬の領有権については、太平洋戦争後、後に韓国の初代大統領となる李承晩政権が、連合国軍総司令部(GHQ)に対し、竹島だけでなく、対馬についても「韓国の領土であり、日本によって強制的、不法に占領された」として、日本からの割譲を要求したが、GHQは「根拠がない」として一蹴している。韓国側は、慶尚南道馬山市議会が平成17年、「対馬島は韓国領土であることを内外に知らしめ、領土権確立を目的とする」という条例を可決するなど、対馬が韓国領土であるという主張を崩していない。しかし、魏志倭人伝にも対馬は倭国の領土であると記載されており、有史以来、韓国の領土ということはありえない。

 ただ、上対馬観光物産事務所長の武田延幸(たけだ・のぶゆき)さん(58)が「観光客の中には『対馬は魅力がある。やはり、昔から、対馬は韓国のものだから、山も欲しいよねえ』とはっきり言う者もいる」というように、依然として、対馬が韓国領土だと信じている韓国人がいるのも事実だ。対馬が韓国の領土という意識が強ければ強いほど、ますます、進出してくるのは火を見るより明らかだ。

 実際、話を聞いた在留韓国人は「これからは在留資格をとって、本格的に進出してくる韓国人が増えるのではないか」と断言した。

 財部市長が「このままでは、10年かかるか20年かかるか分からないが、いずれ韓国色に染まってしまう可能性がある」と漏らした。

 国家の要衝が、虫食いのように侵食されていく。根は想像以上に深い。数年後、オセロ風ゲームのように、気がつくと、島の大半が韓国色に染まっているという事態も十分に予想される。財部市長の不安は、単なる危惧では済まされない。対馬はそこまで追いつめられている。(編集委員 宮本雅史 Sankei Express)

20/10/28 13:01

【今、何が問題なのか】対馬が危ない(2) 侵食される国の要衝
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by unkotamezou | 2008-10-28 13:01 | 國防 軍事
国境の島 防衛への論議を深めたい

 古くから防衛の要衝だった長崎県の対馬の安全や外国資本の進出などを考えようという自民党の「真・保守政策研究会」(中川昭一会長)の会合が28日開かれる。

 日本列島は約6800の島々から成り立っている。海岸線も約3万4000キロに及び、地球一周の長さの85%に達する。国境の島をはじめ、領土や領海をどう保全していくのか。国の安全保障上の重大な問題だ。

 こうした問題への国民の関心は決して高くはない。だが、外国による不法行為は、拉致問題が象徴するように現実に起きていた。政府はあらゆる事態を想定し、いかに対処するかを常に検証せねばならない。国の安全について自民党内の議論を契機に国民的論議を深めていきたい。

 本紙(東京本社発行)が21日付朝刊から連載した「対馬が危ない!!」によると、海上自衛隊対馬防備隊本部に隣接するリゾートホテルは韓国資本が100%出資しているほか、少なくない不動産が外国人に買い占められている。

 対馬の人口約3万7000人を上回る韓国人観光客が1年間に訪れていることなどが背景となっている。外資規制については外国為替及び外国貿易法(外為法)で、「国の安全」や「公の秩序」にかかわる業種への参入は事前の届け出と審査の対象になっている。

 ただ、同法では国内の投資家は規制の対象からはずれている。今回の海自防備隊の隣接地買収は届け出の対象外だった。

 米国はすべての業種に網を広くかけ、国の安全保障を損なうと判断した場合、投資計画の中止などを命じられる規定がある。

 日本経済の活性化には海外からの投資を呼び込むことは欠かせないが、自衛隊の行動が有事に阻害されないような措置を取ることも主権国家として考えるべきだ。

 一方で沖縄県の先島諸島は防衛力の空白地域である。自衛隊配備は宮古島の空自レーダーサイトだけだ。東シナ海に位置する同諸島は戦略的価値を高めており、専守防衛すら危ういのが現実だ。

 問題はまだある。領土や領海を不法に侵害する行為を排除する規定を自衛隊に持たせていないことだ。法の不備を是正することも喫緊の課題である。

 洋の東西や時代を問わず、自国の領土や権益を守るには、寸土の侵犯も許さないという国家の毅然とした姿勢が重要なのである。

20/10/28 07:22

【主張】国境の島 防衛への論議を深めたい
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by unkotamezou | 2008-10-28 07:22 | 國防 軍事
対馬が危ない(一) 韓国 不動産相次ぎ買収

 古事記や日本書紀にも登場する「対馬」(長崎県)。国境を背負い、古来、防衛の要衝だった“防人の島”が、韓国パワーに席巻されている。韓国からの観光ラッシュに続き、島の不動産が続々と韓国資本に買い占められている。リゾートホテルに民宿、釣り宿…。過疎化に悩む対馬自身が本土よりはるかに近い韓国に傾斜せざるを得ないという複雑な事情もあり、豊富な資金力を武器に買収はこれからも激しさを増すだろう。韓国人観光客のなかには、自国領土と本気で信じ込んでいる人すらいる。日本人が気づかない間に、対馬は、安全保障、主権国家としての領土保全にかかわる深刻な事態にさらされつつある。

 対馬空港に到着してまず耳にしたのは、島内の不動産が韓国勢に買い占められていることを危惧する声だった。それも1人や2人からではなかった。中でも、「海上自衛隊の基地に隣接する土地が韓国資本に買収された」という話に危機を直感した。

 真偽を確かめるため、対馬市の中心街・厳原(いづはら)町から車で国道382号線を北上、海上自衛隊対馬防備隊本部がある対馬市美津島(みつしま)町竹敷(たけしき)を訪ねた。

 竹敷地区はリアス式海岸特有の湾曲に富んだ入り江と無数の小島からなる浅茅(あそう)湾に面している。古くは遣新羅使(けんしらぎし)が停泊するなど、船舶交通の中心だったが、明治19(1886)年に、自然が作った海の迷路を生かして、水雷施設部が設置されたほか、日清戦争後はロシアに対する前進根拠地として海軍要港施設が整備されるなど、国土防衛の要害であり続けた。

 余談になるが、近代に入り、ロシアやイギリスの対馬接近に脅威を感じた日本政府は、島内30カ所に砲台を整備。特に昭和初期に作られた上対馬の豊砲台には、巡洋戦艦から航空母艦に転用された「赤城」の40センチ連装砲塔を設置するなど、対馬海峡全体を防衛できるよう整備した。この豊砲台は太平洋戦争後、連合軍が解体を試みたが、あまりにも堅固すぎ爆破するしか手段がなかったという。

 このように、対馬は、風光明媚な観光地だけではなく、国土防衛の要の地として島全体が要塞として歴史を刻んできた。

 竹敷の集落に入るとすぐ、海沿いの左側にみえてくる大きな建物が防備隊本部だ。本部は、島北部の大浦(おおうら)基地と南部の安神(あがみ)基地を統括、対馬海峡近辺の情報収集に当たっている。防備隊本部と隣接してリゾートホテルが目に飛び込んでくる。

 対馬市議会の国境離島活性化特別委員会委員長の作元義文(さくもと・よしふみ)市議(58)によると、以前は、旧大洋漁業系の大洋真珠の加工工場だったが、真珠養殖業の衰退で平成14年に工場を閉鎖。海自に隣接するため、自衛隊に買ってもらうつもりで話をしていたが、先延ばししているうちに、昨年夏、島民名義で韓国資本に買われてしまったという。現在は、韓国資本が100%出資するリゾートホテルに様変わりしていた。

■行幸の碑も「人質」

 敷地内には、韓国の寺院を思わせる檜造りの門が来訪者を威圧するように構えている。駐車場に車を止めると、マネジャー風の韓国人男性が飛び出してきて、厳しい表情で取材はダメだという。見学するだけという条件で門をくぐると、10棟近くの戸建ての宿泊施設が並ぶ。門は“国境”の意味を兼ねているのだろうか。韓国領に足を踏み入れたような違和感を覚える。

 真珠工場が使っていたとみられるはしけには、釣り用のボートが停泊している。旧海軍ゆかりの赤煉瓦の弾薬庫が場違いな雰囲気で残されている。平成2年、天皇、皇后両陛下が長崎県を行幸啓(ぎょうこうけい)の折、真珠工場にお立ち寄りになったことを記念した「行幸記念の碑」が宿泊施設にはさまれ、人質のように鎮座している。

 敷地は険しい岸壁と海に囲まれ、外から中の様子をうかがうことはできない。ただ、海からはボートで自由に出入りできる作りになっている。

 韓国人男性によると、70人ぐらいは宿泊でき、近くの島民8人が従業員として働いているという。ある地元住民が匿名を条件にこう言って顔を曇らせた。

 「自衛隊の動向がいつも監視されているような気がする。買い戻そうという声が上がったこともあるが、一度買ったものを手放すはずがない。今さら、手の打ちようはないが、せめて両陛下の記念碑だけは市が引き取るなど対処してほしい」

 対馬で民宿を経営する在留韓国人によると、このリゾートホテルの実質的なオーナーは釜山に住む60代後半の畜産会社社長。最初は別荘を計画、知り合いの島民名義で3000坪を5000万円で購入したが、その後、2億5000万円の費用をかけてホテルに改築したという。

 この韓国人は「10人ぐらいの地元島民をかき集めて、突貫工事で完成させた。工費はすべて、現金で支払われた」という。

 そういえば、門に使われている檜は、至る所がひび割れしていた。生木を十分に乾燥させないで使ったためだろう。いかに急ごしらえで改築したか。その性急ぶりを象徴している。(編集委員 宮本雅史 Sankei Express)

■対馬

 長崎県に属し、周囲に大小98の属島を持つ国境の島。平成16年に6町が合併、島全体が対馬市となった。最大の街は厳原町で、福岡までは対馬海峡をはさんで約138キロ離れている。島の最北端の比田勝(ひたかつ)港から釜山までは最短距離で49.5キロと半分以下の近距離にある。ほぼ全域がリアス式海岸に囲まれ、島の中央部にある浅茅湾は風光明媚な観光地として知られる。『古事記』には最初に生まれた島の一つとして「津島」と、また、『日本書紀』には「対馬州」「対馬島」と記されている。古代から大陸との交流があり、外交面での要所であると同時に、防衛、侵攻の最前線基地だった。

20/10/27 17:08

【今、何が問題なのか】対馬が危ない(1) 韓国 不動産相次ぎ買収
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by unkotamezou | 2008-10-27 17:08 | 國防 軍事
【対馬が危ない】(下)生き残りへ苦渋の“歓迎”

◆強い島民の孤立感

 「対馬は何県?」。こんな問いに「長崎県」と即答できる日本人は何人いるだろうか。「福岡県」と答える日本人も結構多い。

 対馬市議会の国境離島活性化特別委委員長の作元義文市議(58)はこう言う。

 「対馬は行政圏は長崎だが、経済圏は福岡。区分けが中途半端なうえ、県庁所在地の長崎まで行くのに往復2万5000円もかかるから、対馬の人間にとって、本土はますます遠くなる。本土の人も、交通の便が悪いこともあり、年々対馬から遠ざかっていく。対馬の存在感は薄い」

 「福岡と対馬をむすぶ連絡船も、値上げをするところもあれば、便数を減らすところもあり、ますます距離が広がっていく」

 聞けば聞くほど、本土と対馬の距離を感じる。

 作元市議は島民の思いをこう代弁する。

 「島民は、日本から見放されていると感じ、孤立感でいっぱい。だったら、少々のことには目をつぶってでも韓国と仲良くすればいい。福岡からは約130キロあるが釜山まではわずか50キロだから親近感がある」

 対馬は今、島民の心の隙間を狙うかのように不動産の買い占めに奔走する韓国資本と、怒濤のように押し寄せる韓国人観光客に右往左往するばかりだが、それでも韓国人、韓国資本を受け入れざるを得ない大きな課題を抱えている。

◆経済悪化、過疎に拍車

 対馬は、南北約82キロ、東西約18キロの細長い島だ。89%が山林に覆われ、耕地面積はわずか1・4%。平成17年の国勢調査によると、第1次産業の林業、漁業が21・1%を占めた。だが、林業は価格の低迷で、漁業も燃料費の高騰や価格安などで危機的な状況に追い込まれている。

 作元市議はこう嘆く。

 「漁船の重油は今、1リットル130円もする。60円を超えると採算が取れない。19トンのイカ釣り船の場合、1回に2000リットル積んで3日で使い切る。燃料費だけで26万円もかかるから1日に10万円の水揚げをしないと、燃料費も出ない。それにイカの卸値は、20匹で2000円ぐらい。これから燃料費や氷代を差し引くと手取りは500円ほど。勘定が合うはずがない」

 財部能成市長(50)は対馬の経済状況をこう説明する。

 「昭和28年に公布された離島振興法で、港湾整備や道路整備などの公共事業が増えたため、潤っていたが、小泉改革で、公共事業が削減され建設業は倒産が相次いだ。水産業も水揚げ高は大きかったから、地域に金が回り、シャワー効果があったが、今は燃料費が上がり、船を出せなくなっている状況だ」

 経済状況の悪化は島の過疎化に拍車をかけている。働き場所がないため、毎年1000人前後が離島、一時は7万人あった人口も年々減少し、今では3万7117人(今年7月現在)と、激しい勢いで過疎化が進んでいる。しかも、残った若年労働者は各地区に2人いるかどうか、それも50代だという。

 過疎化については、出稼ぎに出ている島民も多く、実際の人口は、言われている数よりさらに3、4000人は少ないという声もある。

■“防人の島新法”望む声

◆韓国は経済起爆剤

 生き延びるためにはどうすればいいか。浮上したのが、歴史的にも交流のある韓国からの観光客の誘致だった。

 市は、17年度から19年度まで、県と共同で、厳原(いづはら)-比田勝(ひたかつ)間のシャトルバス代として、1人当たり2330円の補助まで出している。同地域再生推進本部によると、その額は、17年度が456万2000円、18年度が481万8000円、19年度は850万円にのぼった。韓国人観光客の歓心を買うため、税金で交通費を補填したことに反発の声が聞かれるが、その是非は別として、それほどまでに韓国に依存せざるを得なかったということだろう。

 対馬観光物産協会総代の高雄武保さん(83)は「韓国から観光客が来てもらわないと困る。雨だれが垂れる程度でも、韓国との交流は対馬の経済浮揚につながる」と期待感を隠さない。

 厳原町のホテル経営者が「それぞれ文化が違うのだから、マナーが悪いといっても仕方がない。それより、1日1万円でもいいから落としてもらったほうがいい。以前は絶対に韓国人は泊めないと言っていたホテルも背に腹は代えられないのか、受け入れる数が増えてきている。生き延びるには、韓国人を受け入れるほかないのです」と心の内を吐露したが、それは、多くの島民の共通した思いだった。

 もちろん、島民の間には、公共事業に頼りすぎ、国内向けの観光行政を怠ってきたため、そのツケが回ってきたと、行政当局を批判する指摘もある。

 だが、もはや、責任の所在を追及している段階ではない。国家の要衝が韓国に侵食されていく。インタビューをしたほとんどの島民は、生きるための苦渋の選択と危機感のはざまに立たされていた。

◆ようやく危機感台頭

 こうした状況に対馬市もようやく目が覚めたのか、危機感を強めてきている。

 財部市長は「少なくとも国境に面した島については、安全保障の点からも外国資本による不動産買収を認めない除外規定など、実効支配につながることを防ぐ手だてを設けるべきだ」「日本人の国境に対する感覚は極めて希薄。対馬の資源を生かした新たな産業を興すなど、国境に面した島を守る施策をとるべきだ。それが国境を国土として国が守っていくことになる」と“防人の島新法”の成立を訴える。

 駐留する自衛隊の増強も一つの手段だ。本土に住む日本人が当事者意識を持って不動産の買収に乗り出し、買い占めに歯止めをかけるのもその方法だ。対馬の特性を生かし、海洋学などの教育施設を造ることもありうる。

 対馬市では、新法の素案作りを始めたが、対馬問題は単に対馬だけの問題にとどまらない。国家防衛は、常に最悪の事態を想定しなければいけない。

 島民からはこんな声が聞こえてきた。

 「韓国によるリゾート化は、密航組織に利用される懸念があるうえ、有事の際にはゲリラの潜入さえ可能にしてしまいかねない」

 韓国資本による対馬攻勢は激しいスピードで進んでいる。残された時間は少ない。(編集委員 宮本雅史)

20/10/23 13:40

【対馬が危ない】(下)生き残りへ苦渋の“歓迎”
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by unkotamezou | 2008-10-23 13:40 | 國防 軍事
対馬の危機は日本の危機

 日本海に浮かぶ竹島と東シナ海南部に点在する尖閣諸島は、どちらも日本固有の領土である。もっとも、実態は大違いだ。竹島(韓国名・独島)には、韓国の警察警備隊約30人が常駐し、その宿舎やヘリポート、砲台などが設置されている。

▼ 黒田勝弘ソウル支局長によれば、最近では住民登録した住民のコンクリート家屋まであるそうだ。一方の尖閣諸島は、日本が実効支配しているものの、現在は無人島だ。なぜか政府は日本人の上陸さえ許さない。

▼ 平成9(1997)年に、沖縄県石垣市議の仲間均氏が、行政区域の視察のために、尖閣諸島の魚釣島を訪れ、小紙の記者が同行取材を行った。このときも官房副長官は、「遺憾」を表明した。島の領有権を主張する中国、台湾のマスコミが大喜びで報じたことは言うまでもない。何を遠慮しているのか。自国民がその土地で暮らしの根を張ってこその、領土ではないか。

▼ 東京版の1面で、宮本雅史編集委員が連載している「対馬が危ない!!」を読んで、そのときの思いが蘇った。過疎化が進む対馬の人口の、3倍近い韓国人観光客が押し寄せているという。といっても、経済的に潤っているのは、韓国の船会社と韓国人経営の飲食店だけだ。

▼ 集団万引や魚の乱獲などのトラブルも頻発している。何より気になるのは、韓国資本による島内の不動産の買い占めだ。島にある海上自衛隊の基地は、日本にとって、最重要の国防ラインである対馬海峡を監視している。

▼ その敷地の隣接地まで買われていたとは。国境の島に住む人々が、本土から見放されたと感じるようになったら、いくらレーダーや戦闘機を配備しても、領土を守れるはずがない。対馬の危機は、日本の危機だと、思い知らされた。

20/10/23 07:11

【産経抄】十月廿三日
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by unkotamezou | 2008-10-23 07:11 | 國防 軍事
【対馬が危ない】(中)島民の三倍、韓国から大挙

 「対馬が危ない」(上)では、韓国資本による対馬でのすさまじい不動産買収ブームを伝えた。第2回では、年々増え最近では大挙してやってくる韓国人観光客の実態、島は彼らをどのように迎え、そして、どのような感情を抱いているのかを、率直な声を交えて報告する。(編集委員 宮本雅史)

 対馬を車で走ると、至る所に、名所、旧跡を示す交通標識にハングルが併記されている。途中、韓国人観光客を乗せた観光バスに何度も出合った。日本人観光客の姿はない。

 ここ数年、国内からの観光客が減少する半面、韓国資本による民宿や釣り宿などの買い占めを促すかのように、韓国人観光客が大挙して押し寄せている。

 今月初めの土曜日、島の中心地に近い厳原(いづはら)港ターミナル。午前11時前、秋晴れの日差しを浴び、白地に鮮やかなブルーと赤のラインが入った「ドリームフラワー」号が入港してきた。大亜高速海運(釜山)が運航する定期国際航路で、釜山港と厳原港を約2時間10分でむすぶ。観光客のほとんどは、家族連れや釣り客だ。

 大亜高速海運のグループ会社で、出入国の手続きをしているジャパン大亜によると、この便での観光客は277人で、午後2時には新たに230人が訪れるという。

 ターミナルから少し歩くと、厳原町の中心部に出る。厳原町は、鎌倉時代から600年以上にわたり対馬を統治した宗家10万石の城下町だ。今も、武家屋敷が当時の面影を残す。

 飲食店やホテルが立ち並ぶ厳原本川沿いでは、下船したばかりの韓国人観光客が十数人単位の集団で、ブラブラと、横に大きく広がりながら歩いている。タクシーが近づいても気にしない。道を開ける気配もない。その数は、週末を楽しむ島民より明らかに多い。島内唯一の免税店前にたむろしているグループもいる。ガイドらしき女性に先導されて集団が向かう飲食店をのぞくと、すでに満席だ。日本人の姿はない。

 対馬に韓国人観光客が集中するようになったのは、平成11年7月、釜山-厳原間に国際航路が就航してから。13年4月、新たに、島北部の比田勝(ひたかつ)港と釜山港を約1時間20分でむすぶ航路が運航されると、年間約1600人程度だった観光客が急増、16年には2万942人に。その後も増加の一途をたどり、17年は3万6636人、18年は4万2002人、そして、19年には6万5491人を数えた。財部能成・対馬市長(50)は「現時点ですでに昨年の44%の増。これまで毎年、前年比で50%アップで推移してきたが、今年も間違いなく8、9万人にはなるだろう」ともくろむ。

 現在、対馬市の人口は3万7000人余りだから、人口の3倍近い韓国人観光客が押し寄せる計算になる。

◆地元は潤わない

 観光客が増えれば、当然、飲食店なども増える。

 対馬協議会事務局長の友納徹さん(58)によると、2、3年前から、韓国人相手の居酒屋や料理店、ホテルが増え、厳原本川沿いでは、すでに8店舗が韓国人相手に模様替えをし、カラオケ店を計画している店もあるという。ホテルの観光バスで案内をしているうちに、韓国人向けの飲食店を開いた島民もいるという。

 これだけをみると、島全体が活気づきそうなものだ。ところが、島民の表情はそうでもない。どことなく暗い。

 商工会の関係者は「観光客で潤っているようにみえるが、実はそれほどでもない。渡航費は全部韓国の船会社に入るし、食事も韓国人が経営する飲食店を利用している。土産も、それほど買っているようには見えない」とぼやく。

 精彩を欠く理由はここにあった。韓国人はそれほどお金を落としていないのだ。

 長崎県対馬地方局の池松誠二局長(52)は「観光客は釜山で10万円分のウォンを円に両替し、帰国時に8万円をウォンに戻している。だから、1人当たり2万円ぐらい、トータルで13億円ぐらいは対馬で使っているのではないかと推測している」と楽観的だが、島民の話を聞くと、この13億円という数字は怪しい。

 韓国人観光客を専門にするホテルの従業員も「うちは1泊6000~7000円ぐらいだが、韓国人は特別料金で、2000~3000円ぐらいで泊めているようだ。それで採算が取れているのかどうか…」と、格安サービスに首をかしげる。

■「ここはわれわれの領土だ」

◆万引、ゴミに頭抱える

 マナーの悪さを指摘する声もある。

 厳原町で飲食店を経営する中嶋明雄さん(49)は、「酔ってツバを吐いたり、以前、ただ食いされたこともある。スーパーなんかでは、集団で万引されたという話も聞いた。酔って、『竹島と同じで対馬も韓国の領土になる』と叫ぶのを何度も聞いた。勘違いしているんじゃないかと思う。うちは絶対に韓国人は受け入れない」と反発を示す。

 「山登りをする韓国人も多いが、糞尿処理とゴミ対策が大変だ」と頭を抱える商工会関係者もいる。

 漁業関係者からも怒りに似た声が聞こえる。対馬市議会の国境離島活性化特別委員会委員長で自ら定置網漁業を営んでいる作元義文市議(58)はこう不満をぶつける。

 「外国人に禁止されているまき餌で、メジナやイサキ、イシダイなどを狙ってくる。手引きをしている島民もいるようだ。日本人は、小さい獲物はそのまま海に帰して、大きくなるのを待つが、連中は、クーラーがいっぱいになるまで持ち帰る。韓国で商売でもしているのでしょう」

 さらにこんな問題も起きている。

 比田勝港ターミナルで観光客の出入りをチェックしている上対馬観光物産事務所長の武田延幸さん(58)はいう。

 「添乗員もガイドも韓国人なのが問題。日本語を正確に理解できない者もいるし、何より、正確な歴史教育を受けていないから、間違った説明をするため、観光客も間違った印象を持って帰る。旅行会社の社員のなかには、『対馬は韓国の領土だ』とはっきり言う者もいる。これが一番の問題だ」

 韓国人観光客と市民の間には、さまざまな問題や不信感が生じている。しかも、すでに紹介したように水面下では、不動産の買い占めが着々と進んでいる。それでも、韓国人を受け入れざるを得ない。

 対馬はどこへ行くのか。取材を進めると、その背後には、本土から遠く離れた島に住む「日本人」の悲鳴が聞こえてくる。

20/10/22 15:00

対馬が危ない(中) 島民の3倍、韓国から大挙
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by unkotamezou | 2008-10-22 15:00 | 國防 軍事