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「天保そば」百六十年前の味よみがえる
「天保そば」 160年前の風味舌によみがえる 山形

 時代を超えた味を楽しんで―と、山形市で160年前の江戸時代後期のそば復活に取り組む「天保そば保存の会」は24日から4日間、江戸時代の実から栽培したソバ粉を使った手打ちそばを加盟14店で提供する。7年前からの試行錯誤がようやく実を結び、今年初めて、店頭で販売できるだけの収量を確保することができた。

 「保存の会」は1999年、峯田徳重会長(72)ら市内のそば店主20人が結成。98年に福島県大熊町の旧家の天井裏で見つかった天保年間(1830―44年)産と伝えられるソバの実を約100グラム手に入れ、栽培に取り組んできた。

 国や大学の研究機関からは「成長能力はない」と指摘されたが、長い年月を経たにもかかわらず発芽に成功。他品種と交配しないよう、酒田沖の飛島に確保した約20アールの畑で育てて種子を採取し、山形市内の約50アールの畑で栽培した。
 栽培作業は、店主らが閉店後や定休日をやり繰りして当たった。台風や干ばつで飛島の畑が全滅するなどの苦労も味わったが、収量は徐々に増加。昨秋は例年の10倍近い約800キロの大豊作となり、初めて一般客に提供できるまでとなった。

 市内で22日に開かれた試食会では「風味がギュッと凝縮している」「コクと甘みがあり、舌触りも滑らか」と評価は上々だった。
 「お客さんの口に入るまで育て上げられ、本当にうれしい。春の寒ざらしそばのように、山形の食文化として広く発信したい」と峯田会長。ソバの実が見つかった旧家の出身で、山形市の病院長横川弘明さん(57)は「うちの宝物から山形の宝物へ育ってほしい」と期待を寄せている。

 「天保そば」は1人前1000円で、各店70食程度の限定販売。連絡先は、みねた023(643)0252。

[「天保そば」の提供店]みねた、栄屋分店、金長、蝋燭庵、みちのく山長、すぎ、そば屋惣右エ門、3津屋、港屋支店、山長、天狗食堂、伊右エ門、貴舟、清住食堂

河北新報 - 2月24日7時3分
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by unkotamezou | 2005-02-24 07:03 | 歴史 傳統 文化