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「支那の軍拡、アジアで懸念が増大」高村外相

 ドイツを訪問中の高村外相は10日昼(日本時間10日夜)、国際シンポジウム「ミュンヘン安全保障政策会議」に出席し、アジア地域の安全保障について講演した。

 中国の軍事力近代化について、「透明性が不十分だ」と警鐘を鳴らす一方、最近の日中関係の改善が急速に進んでいる現状を国際社会にアピールしたのが特徴だ。

 日本の閣僚が同会議で講演したのは初めて。会議には、米国をはじめとする北大西洋条約機構(NATO)加盟国のほか、中国やインド、ロシアの関係者らも出席。講演は、欧米諸国で高まる中国への関心に応えるため、中国に関する説明に重点を置いた。

 外相は、アジアの安定と繁栄のためには、「政治・軍事分野での信頼醸成を通じて透明性を高め、不安定化につながるリスクの軽減が必要だ」と強調。そのうえで、中国が続ける軍事費拡大について「透明性に依然として不十分な部分がある。より詳細な内訳の説明が必要だ。不十分なままでは、地域の懸念の増大につながる」と指摘した。

 外相がこの点を強調した背景には、欧州連合(EU)の対中武器禁輸措置を継続するよう求める狙いもあったと見られる。

 外相は一方で、日中関係について、「両国は、今やアジアと世界の安定に大きな責任を共有し、『戦略的互恵関係』の構築に取り組んでいる」と説明し、「良好な日中関係」をアピールした。欧米諸国では、「小泉政権時代の両国関係悪化の記憶がなお鮮明」(外務省幹部)なため、講演はこうした見方を払拭する目的もあった。

 外相はまた、福田首相が提唱する「日米同盟とアジア外交の『共鳴』」について説明し、「日本がアジアでの活動の場を広げることで日米同盟の価値も高まり、さらなる強化につながる」と強調した。【ミュンヘン(ドイツ)=松永宏朗】

20年2月10日 22時29分 読売新聞

「中国の軍拡、地域に懸念」高村外相が国際安保会議で講演
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by unkotamezou | 2008-02-10 22:29 | 國防 軍事