2005年 02月 14日
宮里・北田の日本が優勝 第一回女子ゴルフW杯
宮里・北田の日本が優勝 第1回女子ゴルフW杯
女子ゴルフの国・地域別対抗戦、第1回ワールドカップ(W杯)最終日は13日、ジョージ(南アフリカ)のファンコートホテルCC(パー73)で各チーム2人のストロークプレーのスコアがともにチーム成績に採用される方式で行われ、19歳の宮里藍が67で、23歳の北田瑠衣が82で回った日本が3日間通算3アンダー、289で優勝。フレッシュな2人が初代女王の座に就いた。 宮里は7バーディー、1ボギーで、北田は1バーディー、5ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーだった。 第2日でスコットランドと通算6アンダーで首位に並んだ日本は、最終日の前半に宮里が5バーディーを奪うなど実力を発揮。昨季、日本のゴルフ界で初めて10代での1億円プレーヤーとなったホープが、攻めのゴルフで北田をもり立て、2位の韓国、フィリピンに2打差をつけて栄冠を手にした。宮里にとっては、今後の国際舞台での活躍を予感させる勝利となった。 男子のW杯では、2002年12月に丸山茂樹と伊沢利光で組んだ日本が優勝している。 ■ゴルフ女子ワールドカップ(W杯) 女子では初となる世界規模の国・地域別対抗戦。チーム構成は2人1組で、3日間のラウンドをフォーサム、フォーボール、ストロークプレー方式で争う。 男子は1953年に「ゴルフ界の五輪」を理念に「カナダカップ」としてスタート。57年には霞ケ関CC(埼玉)で開催され、日本の中村寅吉と小野光一のペアが優勝。2002年には丸山茂樹と伊沢利光が組んで45年ぶりの栄冠をつかんだ。 ■宮里 藍(みやざと・あい) レッスンプロの父、優さんの指導を受け、4歳でゴルフを始める。ジュニア時代から注目され、03年日本女子アマで優勝。同年のミヤギテレビ杯ダンロップ女子ではアマとして30年ぶりにプロツアーを制しプロに転向。プロ1年目の昨季、5勝を挙げ賞金ランキング2位。154センチ、53キロ。沖縄県出身。19歳。 ■北田瑠衣(きただ・るい) 2002年にプロ転向。昨年ツアー初勝利を含む3勝を挙げ、賞金ランキング3位に躍進した。160センチ、54キロ。福岡県出身。23歳。 ◇ ■宮里藍の話 すごいうれしい。ショットもパットも好調でした。(17番で)2人ともバーディーで(優勝を)確信した。瑠衣さん(北田)にはかわいがってもらってやりやすかった。さらに上を目指したい。 ■北田瑠衣の話 全然駄目だった。すごくミスをしていたので藍ちゃんのおかげで優勝できた。心強いパートナーと一緒なのが良かった。 ■樋口久子・日本女子プロゴルフ協会会長の話 若い2人が日本を世界へ引き上げてくれた。こういう場面に居合わせることができ感無量だ。北田さんが苦しそうで見ていられなかった。喜びはひとしおと思う。 ■宮里藍の父でコーチの優氏の話 本当によかった。毎日テレビで見ていた。藍は気負いがなく、オフにやってきたことがしっかりできていた。これで世界で戦えるという手応えをつかめた。世界一は本人たちの目指していたところ。すごいと言う以外の何ものでもない。 ◇ 19歳の宮里と23歳の北田が組んだ日本ペアが快挙を成し遂げた。フレッシュな2人が記念すべき女子ゴルフの第1回国際大会で優勝をさらった。ホールアウトすると、感激し涙ぐんだ宮里は、ボールを思わずギャラリーに向かって投げた。 首位タイで発進の最終日は個人のストロークプレー方式で争われた。宮里が好調だった。 前半のアウトは1、3番でバーディーを奪う好スタート。一方、1番をボギーで終えた北田は不調で、11番ではトリプルボギーもたたくなど大きく崩れた。そんなパートナーをカバーした。 7番からの4連続バーディーが圧巻だった。パー4の7番は約15メートルの第3打をチップインで沈めるなど、アウトは5バーディーでノーボギー。 パー3の17番を迎えたときには韓国などに並ばれていた。この勝負どころで最高のティーショットを放ち、約1メートルにつける。先に初バーディーを決めた北田に続き、このパットを決めて勝利を決定づけた。宮里は「ショット、パットともに好調だった」と満面の笑み。不出来の悔しさからうつむいた北田の心境を代弁する思いやりもみせた。 スタートしたばかりの大会とはいえ、デービース(イングランド)ウェブ(オーストラリア)ら強豪も出場しており、この勝利は高く評価されていい。3月に今季メジャー第1戦、クラフト・ナビスコ選手権への出場も予定している宮里は「まだまだの部分もある。さらに上を目指したい」。世界で勝つ感触をつかみ、一層の飛躍を誓った。 ◇ 宮里の出現で空前の盛り上がりを見せた昨季の日本女子プロゴルフ界。今回、殊勲の成績を挙げたことで、国内のレベルを世界に示すと同時に、今シーズンはさらに女子が世間の関心を集めることになりそうだ。 19歳の宮里は昨シーズン、ツアー本格参戦1年目で賞金ランキング2位となり、史上最年少で1億円プレーヤーになった。北田はそれに次ぐ3位。5年連続で賞金女王になった不動裕理が出場しなかったことが逆に、日本選手の実力の高さを証明した形となった。 女子の第一人者、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)や韓国の強豪、グレース朴や朴セリは不参加だった。それでもカリー・ウェブ(オーストラリア)やメグ・マローン(米国)などの実力者を向こうに回し、若い2人が堂々と戦ったのは、頼もしかった。 昨シーズンの日本ツアーはテレビ中継の視聴率、ギャラリー数ともに急上昇した。今季は3月から始まるが、海外で奮闘した日本代表の姿を目にしたファン、スポンサーが、女子に一層の興味を持つことになりそうだ。 (共同 02/14 00:34)
by unkotamezou
| 2005-02-14 03:13
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