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日露学生「領土」で論戦 サハリンが挑戦状 道「負けられぬ」

 道とロシア・サハリン州は、両地域の大学生が北方領土問題をめぐって議論を戦わせる「日ロ学生北方領土問題対話交流事業」を、本年度と来年度の二回、共同で実施する。学生が柔軟な発想で、日ロ双方の主張をぶつけ合う初めての機会として注目されそう。道は「返還要求の正当性をPRできる機会となる。絶対に負けられない」(道幹部)と目の色を変えており、問題意識のある道内の学生を選抜して臨む構えだ。

 討論会実施は昨年十月、サハリン州を訪れた元島民らの北方領土相互理解促進対話交流使節団に対して、サハリン州政府が提案した。

 返還反対派が多い同州の“挑戦”の真意をいぶかる声もあったが、「ロシア側の住民の意識を知る機会になる」(道北方領土対策本部)として、受けて立つことにした。

 一回目は来年一月ごろに札幌で、二回目は来年四月以降にユジノサハリンスクで行う予定で、費用は受け入れ側が負担する。大学生六人ずつのグループをつくり《1》北方領土をめぐる主張《2》それに対する反論《3》解決策の提言-のテーマ順に議論する方式とすることで調整している。

 道は近く、ロシアに関係がある学部や学科がある道内の大学に呼び掛けて、参加する学生を選抜する予定だ。

 サハリン州では昨年、学生たちが四島返還を求める日本側と、四島の主権は自国にあるとするロシア側の立場に分かれて議論する「模擬討論会」が行われるなど、学生の四島問題に対する意識は深まっているという。

 生半可な知識では論破されかねないだけに、道は選抜した学生を対象に根室市で事前研修を行い、元島民の話を聞かせるなどして、徹底的に理論武装してもらう計画も温めている。

19/05/27 06:46 北海道新聞

日ロ学生「領土」で論戦 サハリンが“挑戦状” 道「返還PRへ負けられぬ」
by unkotamezou | 2007-05-27 06:46 | 國防 軍事