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團十郎の“にらみ”にブラボー! 歌舞伎オペラ座公演初日

 【パリ=亀岡典子】市川團十郎の“にらみ”に観客は息をのみ、「勧進帳」の六方の迫力にどよめきが起きた。「ブラボー!」の声が響き渡り、拍手はいつまでも鳴りやまなかった-。史上初めてのパリ・オペラ座での歌舞伎公演は23日夜(現地時間)、初日を迎え、パリの人々をすっかり虜(とりこ)にした。

 歴史と格式を誇るオペラ座で行われた歌舞伎公演は、團十郎、市川海老蔵らの出演で、「勧進帳」と「紅葉狩」、幹部俳優9人が裃(かみしも)姿の正装で居並び、オペラ座初お目見えのあいさつをする「口上」というプログラム。

 シャガールの幻想的な天井画に、シャンデリアがまばゆいオペラ座の場内も、この日ばかりは歌舞伎仕様。定式幕がかけられ、所作台を敷き、西洋と日本が見事にマッチした劇空間で、團十郎の弁慶、海老蔵の富樫、市川亀治郎の義経による「勧進帳」が上演された。

 命をかけて主君の義経を守ろうとする弁慶の忠義、その心に打たれて関所を通す富樫の情。超満員の観客は身を乗り出して舞台を見つめ、團十郎が迫力たっぷりの六方で上手から下手を疾風怒濤(どとう)のようにかけていくと、大きな拍手がわき起こった。

 「口上」では、出演者全員がフランス語であいさつ。團十郎が「憧れのガルニエ(オペラ座)で歌舞伎ができて大変光栄です」と述べると、パリの観客は大喜び。終演後は何度もカーテンコールが繰り返され、團十郎と海老蔵が手を取り合って舞台に登場すると、大勢の観客が立ち上がって盛大な拍手を送った。

 このあと、フランス政府から團十郎と海老蔵に勲章が贈られた。

(19/03/24 15:47)

團十郎の“にらみ”にブラボー! 歌舞伎オペラ座公演初日
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by unkotamezou | 2007-03-24 15:47 | 歴史 傳統 文化