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二層カーボンナノチューブ 高純度生成法開發
<ナノペーパー>炭素チューブを高純度生成し紙状に 信州大

 信州大工学部(長野市)の遠藤守信教授は2日、炭素原子による網目を円筒状につなげたカーボンナノチューブのうち、最も応用開拓の可能性が大きいとされる「2層カーボンナノチューブ」を、ほぼ100%の高純度で生成する方法を開発したと発表した。遠藤教授らはこの製法でつくった「2層チューブ」を組み合わせ、紙状の「カーボンナノペーパー」の開発にも成功。半導体素材として、より高速処理が可能になるなど、高精度な製品開発への応用が期待できるという。

 遠藤教授らの研究内容は、3日発行の英科学誌「ネイチャー」に掲載される。

 トランジスタの電子デバイス素材や、携帯電話のリチウムイオン電池の電極などに利用されているカーボンナノチューブには、その構造から「単層」「2層」「多層」などの種類がある。このうち「2層」は、強度や電子的な特性面で高い機能を期待されているが、これまでは「2層」のみの生産が難しかった。

 遠藤教授らの研究では「単層」と「2層」の2種類が混在した生成物を塩酸処理後、850度前後で燃焼させることで「2層」のみを残すことが可能になったという。

 遠藤教授は「これまで行われていた生成法に『必要なものだけ取り出すにはどうすればいいか』というアイデアを加味した。今後は製品化に向けた量産方法を、さらに研究していきたい」と話している。【藤原章博】

http://news.www.infoseek.co.jp/society/story.html?q=03mainichiF0203m161&cat=2
by unkotamezou | 2005-02-03 12:12