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情報収集衛星を打ち上げ 四基体制に
情報収集衛星を打ち上げ 4基体制で地球カバーへ

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日午後1時41分、政府の情報収集衛星を搭載したH2Aロケット12号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げ、衛星の軌道投入に成功した。事実上の偵察衛星である情報収集衛星は、これで当初計画の4基体制が整い、夏から本格運用が始まる。H2Aは国産主力機で初めて6回連続で成功し、信頼を高めた。

 打ち上げたのは情報収集衛星のレーダー2号機と、平成21年度に打ち上げる光学3号機の機能を確認する実証衛星。いずれも地球を南北に回る極軌道に投入され、太陽電池パネルの展開も確認された。

 情報収集衛星は、高性能のデジタルカメラで昼間の晴天時に地上を撮影する光学衛星と、電波を使って夜間や曇天でも撮影できるレーダー衛星で構成され、各2基ずつの計4基で運用する。

 15年3月に光学、レーダー各1号機、昨年9月に光学2号機が打ち上げられ、今回のレーダー2号機は約3カ月の機能確認を経て運用開始。これにより地球のどこでも昼夜を問わず、1日1回は監視できるようになる。

 光学衛星が識別できる地上の物体の大きさ(解像度)は1メートル。政府は3号機で解像度を60センチに高める計画で、そのためのセンサー技術を実証衛星で半年間、確認する。

 偵察衛星は米国、ロシア、フランスなどがすでに保有。日本は米国からの情報提供や米商業衛星の画像購入に頼ってきたが、10年の北朝鮮による弾道ミサイル「テポドン」の発射を受け、自前の衛星導入を決定した。

 15年11月、H2A6号機の失敗で衛星2基(計623億円)が無駄になり、情報収集衛星の総費用はロケットを含め約800億円増の2422億円に膨らみ、計画は約3年遅れた。H2Aの打ち上げ業務は来年度から製造元の三菱重工への移管が決まっており、JAXA主体の打ち上げは今回が最後となった。

 記者会見で内閣衛星情報センターの小田邦博所長は「撮像回数が増え、情報の適時性と深さが高まる」と意義を強調。JAXAの立川敬二理事長は「H2、H2Aともに失敗した『魔の6回目』を乗り越え、責任を果たせた」と述べた。

(2007/02/24 14:05)
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by unkotamezou | 2007-02-24 14:05 | 國防 軍事