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女性救助の警官死亡 警視庁、二階級特進決める
女性救助の警官死亡 警視庁、2階級特進決める

 東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で、自殺志願の女性(39)を助けようとして電車にはねられた警視庁板橋署常盤台交番の巡査部長、宮本邦彦さん(53)が12日午後、都内の病院で死亡した。宮本さんは頭の骨を折り、病院の集中治療室で6日間、意識不明の状態が続き、近所の住民が交番に千羽鶴を届けたり、警視庁本部や板橋署にも全国から励ましの手紙や電話、メールが多数寄せられていた。

 警視庁は12日付で宮本さんの2階級特進を決め、宮本さんは警部に昇進した。

 板橋署の調べでは、宮本さんは6日夜、ときわ台駅近くの踏切内に立っていた女性を常盤台交番でいったん保護した。だが、女性は逃げ出し、踏切から線路内に進入。宮本さんは救助しようと追いかけ、ときわ台駅に入ってきた急行電車にはねられた。

 女性は左足首の骨を折るなど重傷を負ったものの、一命を取りとめた。踏切には障害物を感知して電車に通報するセンサーがあったが、2人が走り抜けたため、作動しなかった。

 宮本さんの遺体は午後4時すぎ、入院先の病院から板橋署に戻り、署員に迎えられた。宮本さんは「街のことを一生懸命に思ってくれている警察官」(近所の商店主)として親しまれ、常盤台交番には12日までに、花束や手紙などのお見舞いの品が約130件届けられていた。

 宮本さんは昭和51年に警視庁入庁。大森署や町田署に勤務し、平成6年に巡査部長に昇進。地域課勤務が長く、17年2月から常盤台交番に配置されていた。妻と長男の3人暮らしだった。

 板橋署の滝沢慶二署長は「責任感と正義感から身の危険も顧みず、職責を全うしようとした宮本警部は、板橋署員の誇り。回復を願う多くの激励を賜った地元や全国の皆さま方に心から感謝申し上げます」とのコメントを発表した。

(2007/02/13 12:13)
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by unkotamezou | 2007-02-13 12:13 | 事故 災害