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「がんばれ宮本巡査部長」全国から回復祈る声
「がんばれ宮本巡査部長」全国から回復祈る声

 《テレビ(ニュース)を見たら涙出てきた。頑張れ!超頑張れ》。東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で、自殺志願の女性(39)を助けようと、電車にはねられ、意識不明の状態が続く警視庁板橋署巡査部長の宮本邦彦さん(53)の回復を祈る声が寄せられている。警視庁本部や板橋署にもメールや電話が寄せられ、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」には1羽1羽、千羽鶴の絵が並ぶ。宮本さんの勤務先の常盤台交番には、近所の子供たちからの励ましが続々と届く。警察官としての宮本さんの無私の行為が人々の心を打ったことを改めて感じさせる。(桜井紀雄、宝田将志)

 《不祥事が起きたときだけ「最近の警察は」といわれるが、正義感と使命感にあふれる警察官がいることに強く感銘し、いてもたってもいられずメールしました》

 6日夜の事故以降、警視庁HPにはこんなメールが全国から寄せられるようになった。

 《最近は人情が欠けている気がするが、きっと今回、心を打たれた人がいるはず》

 《神様は一生懸命頑張っている人を見捨てるわけがない。きっと大丈夫。回復する》

 「非難や個人的な感謝が寄せられることはあっても、激励の声が相次ぐのはHPを設置して初めて」と警視庁広報課。

 《ネットでも皆心配して千羽鶴を折っているんです》

 「2ちゃんねる」を開いた広報課員は目を見張った。普段は警察批判の書き込みが多いサイトに、今回の事故を扱った掲示板が多数立てられ、宮本さんを激励する書き込みが並んでいたのだ。

 《何とか一命を取り留めて》

 書き込みが多すぎ、パンク状態の掲示板もある。

 「無事を祈って千羽鶴を作ろう」との呼びかけに、激励の声とともに、文字で描くネット特有のアスキーアートと呼ばれる手法の千羽鶴の絵が無数に連なる掲示板も。

 《悪いニュースしか耳にしないから、警官にはいい印象を持っていなかったが、日本も捨てたもんじゃない》

 《無事にまた交番に立ってほほえんで》

 《おれも宮本巡査部長のように立派な警察官になるぞ!》

 「1日も早く良くなって」「大変勇気ある行動でした」…。電話や手紙も多い。板橋署の岩間巧副署長は「果物や花束などの見舞い品はどんどん増え、びっくりしている。なんとしても回復してほしい」と話す。

 交番で道案内や困りごと相談を受け、地域を頻繁に巡回する「町のお巡りさん」の地域警察官。全国の警察官約25万人のうち約5万人が交番に勤務する。宮本さんはその1人だ。

 自転車やパトカーで真っ先に現場に駆け付けるのも地域警察官だ。事件で受傷するケースが少なくない。

 都内では平成13年に世田谷区で刃物を持った男を制止しようとした交番勤務の警察官が刺されて殉職し、昨年10月には練馬区で刃物を持って自宅を飛び出した男に切り付けられ、3人が重軽傷を負っている。

 危険と隣り合わせの職務に就いていた宮本さんは、交番近くの区立常盤台小の子供たちにも慕われていた。

 「僕は落とし物を届けたら『ありがとう』と優しく声をかけてもらった」「僕も交番近くで転んだら、絆創膏をはってくれた」。同小では事故後、子供たちが自発的に委員会を開き、「自分たちにできることはないか」と考えた。

 全校児童671人で1人2羽ずつ鶴を折り、9日に交番に届けた。

 村沢敏彦副校長は言う。「お世話になった子が非常に多く、事故の報道を受け、子供たちは『宮本さんだ!』とすぐに気付いた。自分をなげうって、女性を助けた宮本さんに早く良くなってほしいと思っている。命についても考えさせられているようです」

 交番に10日までに届けられた花束や手紙などのお見舞いの品は124件。多くの手紙は「回復した宮本巡査部長に読んでほしい」と開封せず、容態を見守る家族のもとに届けられているという。

(2007/02/10 21:56)
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by unkotamezou | 2007-02-10 21:56 | 事故 災害