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次世代潜水艦の研究に着手 防衛庁、支那に対抗
次世代潜水艦の研究に着手 防衛庁、中国に対抗

 日本周辺海域の中国潜水艦に対応するため、防衛庁は、相手側に探知されにくい被探知防止能力と衝撃に強い構造を備えた「次世代ハイテク潜水艦」の研究に着手する方針を固めた。来年度から研究・試作に乗りだし、22年度から試験を始める予定。完了は26年度で、建造費を除いた総経費見積もりは約51億円。28年度計画での導入を目指す。

 海上自衛隊幹部によると、潜水艦の被探知防止能力の向上は相手側の艦船、潜水艦、哨戒機に発見されるリスク低減が目的。また、耐衝撃特性の向上によって、戦闘時の(海自潜水艦の)沈没、大破など物的、人的損害は少なくなる。

 このため、研究・試作では(1)航行中に最も大きな音源となり、潜水艦最大の弱点とされる推進器(スクリュー)の低雑音化(2)潜水艦内部で発生し、水中に放射される各種の雑音を低減する潜水艦胴体外殻の構造、材質、形状(3)艦内の振動遮断や艦外からの衝撃を艦内に伝わりにくくする緩衝機構-が重要な課題となる。

 潜水艦の技術開発は各国海軍で激しい競争となっており、特にスクリューの低雑音化には各国の技術の粋が注がれている。

 また、「(自艦が)探知されずに(相手艦を)探知することが最大の目標で、それでほぼ勝負は決する」(海自潜水艦関係者)といわれ、攻撃能力、被探知防止能力とともに、探知能力向上も最重要課題だ。

 海自はすでに、艦首ソナーだけでなく、側面ソナー、曳航(えいこう)式ソナーなどの次世代潜水艦用ソナーの研究を進めており、被探知防止能力と耐衝撃特性の向上とあわせ、次世代潜水艦の「盾」と「矛」両面での強化を図る。

(10/17 02:24)
by unkotamezou | 2006-10-17 02:24 | 國防 軍事