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「紙芝居文化協会」
紙芝居プロ育成します 来月、講座をスタート

大阪の杉浦さんがNPO法人 「子供たちの生きる力を育てたい」

 全国で数人しか残っていないプロの紙芝居師で大阪市北区に住む杉浦貞さん(73)が、紙芝居の文化を広めるために設立を目指していた「NPO法人紙芝居文化協会」が、二十八日までに認可された。同協会は“紙芝居のおっちゃん”を育てるため来月十三日から、「プロ養成紙芝居講座」を全国で初めて、スタートさせる。杉浦さんは「紙芝居は不登校や学級崩壊、いじめに悩む子供たちの生きる力を育てる手伝いができる。ぜひ参加してほしい」と呼びかけている。

 杉浦さんは、紙芝居歴約二十五年。現在でもほぼ毎日、大阪市北区や都島区の公園などで紙芝居を語る。スタイルは昔ながらの拍子木で子供たちに到着を知らせ、水あめや形抜きなどのお菓子を一個五十円で売り、手書きの紙芝居を披露する。一日に二-三カ所を回り、紙芝居の後は、子供たちの話に耳を傾ける。

 杉浦さんは「プロの紙芝居師は、子供たちから五十円ずつ受け取って生活の糧にしている。子供たちに生かしてもらっている以上、何か子供たちに返していかなければならないと考えるようになるんです」と話す。

 紙芝居がピークだった昭和二十年代後半には大阪だけで二千人の紙芝居師がいた。しかし、ラジオやテレビの普及に伴い激減。平成元年ごろには大阪で百人程度になり、現在では杉浦さんただ一人になったという。

 その間に子供たちやその生活は大きく変化した。昔はガキ大将がいたが、今はおらず、むしろ悩みを聞いてもらいたがる子供が増えた。紙芝居のライバルはテレビだけでなく、塾やテレビゲームが加わり、子供の数は確かに減っている。それでも百円玉を握り締めて杉浦さんの拍子木の音を待っている子供たちは、今もいるという。

 養成講座は、杉浦さんが子供たちに紙芝居を披露する現場で、語り方や水あめの売り方、話しかけ方、場所の設定の仕方などプロのノウハウを伝授する。講座は全五回で、実際にプロとして紙芝居を続けられる人には杉浦さんが収集した三万枚の紙芝居などの道具を貸して、紙芝居師デビューをアシストする。

 杉浦さんは「紙芝居は日本が世界に誇る文化。イラクやアフガニスタンなどの紛争地でも子供たちを紙芝居で楽しませてあげることもできるはず」と話している。問い合わせ、申し込みは同協会(TEL06・6353・2957)へ。

http://www.sankei.co.jp/news/050128/evening/29nat001.htm
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by unkotamezou | 2005-01-28 01:27 | 歴史 傳統 文化