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祈り途切れぬ波 過去最高の二十五万八千人が靖国参拝
祈り途切れぬ波 過去最高の25万8000人が靖国参拝

 小泉純一郎首相参拝の影響もあって、東京・九段の靖国神社には15日、過去最高だった昨年を5万人以上上回る25万8000人(神社調べ)の参拝者が訪れた。時折小雨が降る悪天候にもかかわらず、若者から遺族・戦友まで幅広い世代の人たちでごった返し、人の波が途切れることがなかった。

 開門30分前の午前5時半、神門前には既に約500人の参拝者と報道陣が詰めかけ、開門と同時に拝殿へとなだれ込んだ。首相参拝による混乱に備え、警視庁は昨年より500人多い2500人態勢で警備。開門直後、参拝に反対する団体と右翼団体との小競り合いがあった。

 7時40分、小泉首相が黒塗りの公用車で到着殿前に着くと、200人以上の参拝者が日の丸を振り、歓声で出迎えた。拝殿前も首相の参拝を見ようとする人たちで身動きがとれないほどに。

 拝殿前は撮影禁止だが、参拝者たちは一斉にカメラ付き携帯電話やデジタルカメラを約50メートル奥にある本殿に向けた。首相が参拝を終え、振り向く姿が見えると拍手がわき起こった。

 午前10時、能楽堂前から70羽の白いハトが放たれると、参道の特設テントでは日本会議や英霊にこたえる会など主催の「戦没者追悼中央国民集会」が始まった。

 国会議員、有識者や参拝に訪れた人など3000人余りが参加。日本会議の三好達会長(元最高裁長官)は「英霊の慰霊と顕彰は一国の首相として当然の礼儀、礼節。心から敬意を表し、支持したい」と強調した。

 正午の時報を合図に黙祷(もくとう)。全国戦没者追悼式での天皇陛下のお言葉がラジオ放送が流れた後、「いかなる圧力を加えられようとも、毅然(きぜん)として靖国神社に参拝できる政治家こそ次期宰相にふさわしい」と、ポスト小泉にも靖国参拝を求める声明文を採択した。

 人出は昼すぎにピークに。午後に入ると時折晴れ間ものぞき、蒸し暑さが増したが、参拝の列は途切れない。夕方以降は、勤め帰りのサラリーマンやOLの姿が目立った。

≪首相参拝こうみる≫

■ 8.15の参拝に意義

 「首相が靖国参拝してどこが悪い!!」の著書がある新田均皇学館大教授の話「公約を守って参拝したことに敬意を表したい。8月15日は靖国神社にとって特別な日ではないが、この日の参拝には2つの意義がある。1つは一国の首相がこの日に参拝すると約束したのに内外の圧力で断念するようでは主権にかかわる。もう1つは日本の歴史を見た場合、やはり8月15日は大きな区切りだった」

■ これを機に議論を

 漫画家のさかもと未明さんの話「私も参拝してきたが、本殿に小泉首相の献花が置かれており、訪れた人はみな感動していた。戦後、靖国問題についてはごまかしながらここまで来た部分が多い。これを機会に、国のために散っていった英霊をどう思い、靖国をどう世界に理解してもらうかを、国民みんなで議論していくべきだ」

■ 当然だが説明足りぬ

 小泉政権に批判的な政治ジャーナリストの細川珠生さんの話「小泉さんが8月15日にこだわった理由は分からないが、8月15日はいけないと騒ぐ人たちの理屈もまた分からない。首相がいつ参拝しようと当然の行為だ。ただ、公約実行の強い思いは伝わってきても、戦没者慰霊への深い考えがあったとは思えない。『何が悪い』という態度ではなく、国民にもっときちんと理由を説明すべきだった」

(08/16 08:22)
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by unkotamezou | 2006-08-16 08:22 | 歴史 傳統 文化