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広重の写生帳、米国で発見 流出し不明のまま八十年
広重の写生帳、米国で発見 流出し不明のまま80年

 「東海道五十三次」などで知られる江戸時代の浮世絵師、歌川広重(1797-1858年)の写生画と旅日記が記された「甲州日記写生帳」が米国に現存していることが分かった。明治時代に海外に流出し、その後行方が分からなくなってから約80年ぶりの発見。広重の創作の裏側を知る貴重な資料として研究者の注目を集めている。

 写生帳は広重が1841年秋、甲州(山梨県)の商家に招かれて江戸から旅をした際に携行。和紙19枚を2つ折りに和とじし、縦19.6センチ、横13.1センチの冊子にしてある。冒頭に「旅中心おほえ(覚え)」とあり、昇仙峡(甲府市)や富士川など道中の風景を墨で描いた18点の絵と、末尾に日記が記されている。

 調査に当たった那珂川町馬頭広重美術館(栃木県)の市川信也学芸員は「巧みな構図、筆さばきに驚いた。日記には滞在先で連日、歓待を受けた様子が書かれている。当時、絵師がよく地方に招かれたというが、その実態が分かる初めての資料だ」と話している。

 昨年、ロンドンのオークションで落札され米国に渡ったことが分かり、市川学芸員が所有者を突き止めた。借り受けて鑑定したところ、本物と判明した。写生帳は9月5日から千葉市美術館(同市中央区)で初公開。来春以降、滋賀、福島両県の美術館で展示される。

07/26 18:16
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by unkotamezou | 2006-07-26 18:16 | 歴史 傳統 文化