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北ミサイル 追加制裁論、強まる 与野党「万景峰、生ぬるい」
北ミサイル 追加制裁論、強まる 与野党「万景峰、生ぬるい」

 政府は北朝鮮のミサイル発射を受けて北朝鮮貨客船「万景峰92」の入港禁止などの制裁措置を実施したが、与野党からは6日、「なまぬるい。もう少し強く出るべきだ」(与党幹部)など厳しい対応を求める声が相次いだ。政府は国連安全保障理事会の議論などを見極めてから追加制裁措置の是非を判断する方針だが、北朝鮮側はミサイル発射を「軍事訓練」としてミサイル実験の継続を表明したことから、強硬論はさらに強まりそうだ。

 「なぜ小出しの制裁を選んだのか。なぜ最初にドカンとやらないのか」

 6日の衆院安全保障委員会。民主党の長島昭久氏は、政府の北朝鮮への対応に不満をぶちまけた。さらに、長島氏は「日朝平壌宣言は死文化している。白紙に戻すとなぜ言えないのか」と、たたみかけた。

 超党派の国会議員でつくる「拉致議連」の平沼赳夫会長は議連臨時役員会で、半年間の「万景峰92」の入港禁止措置に対し、「無期限で入港を禁止すべきだ。しかも北朝鮮船は万景峰だけでなく全面入港禁止。これが暴挙に対する正当な措置だ」と語勢を強めた。

 自民党各派閥の会合などでも「極めて由々しき事態。厳しい態度で臨む必要がある」(谷垣禎一財務相)、「送金の制限、貿易取引の制限などを視野に入れながら検討していかなければならない」(丹羽雄哉元厚相)などの北朝鮮への批判や、追加制裁論が相次いだ。

 これに対し、政府は「現在の段階での制裁はわれわれの選択肢が適切だ」(安倍晋三官房長官)との姿勢だ。麻生太郎外相は長島氏の質問に対し、「いろいろ意見の分かれたところだ」と渋い表情だったが、改正外為法による送金停止措置などの追加制裁は今後の北朝鮮の出方や国連安保理の議論を見極める考えだ。当面は関係国への働きかけを強め、国際的な北朝鮮包囲網づくりを急ぐことにしている。

■ MDを早期整備 防衛庁長官

 額賀福志郎防衛庁長官は6日、衆院安全保障委員会で「迎撃面でも米国と協調の上、一刻も早く形を作っていきたい」と述べ、自衛隊のミサイル防衛(MD)態勢の早期整備の必要性を強調した。守屋武昌事務次官も同日の会見で、「発射された弾道ミサイルを分析中なので、その中で検討したい」と整備計画の促進に前向きな姿勢を示した。

 防衛庁のMD整備構想では、地対空ミサイルのパトリオット(PAC3)は平成18年度末、イージス艦へのスタンダードミサイル(SM3)は19年度から順次、配備する。それまでは、「いかなるミサイルに対しても国民を守るすべがない」(額賀氏)。先崎一統合幕僚長も同日、「態勢整備を加速しないと責任を持って対応できない」と強調した。

 一方、北朝鮮外務省がミサイル発射を「成功」としたことについて、守屋氏は「テポドン2号については、そういう見方はしていない。開発目的に沿った飛び方はしておらず、失敗したとみている」と述べた。額賀氏は短射程での実験を行ったとの見方を「合理的ではない」と否定した。
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by unkotamezou | 2006-07-07 05:00 | 國防 軍事