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「テポドン二号」北、発射準備ほぼ完了 日米、厳戒態勢に移行
「テポドン2号」 北、発射準備ほぼ完了 日米、厳戒態勢に移行

 北朝鮮北東部のミサイル実験場で長距離弾道ミサイル「テポドン2号」が発射台に設置されたことが16日、分かった。複数の政府筋は「発射準備はほぼ完了した」と指摘、近く液体燃料の注入を開始するとの分析もある。発射準備は日米両国に譲歩を迫る「恫喝(どうかつ)カード」の見方が残るものの、最短だと18日に発射される恐れが強いとみて、日本政府は厳戒態勢を敷いた。

 北朝鮮北東部の咸鏡北道花台郡にある実験場では、5月上旬からミサイル発射準備の兆候が続き、大型トレーラーで全長約35メートルのテポドン2号を搬送しているのも確認された。2段式のテポドン2号が発射台に据えられたことも米国の偵察衛星が撮影し、日本政府に伝えられた。

 ここ数日は雲が多く、液体燃料を注入したかどうかは衛星写真で確認できていない。しかし、交信内容の分析から「燃料の注入を開始する可能性がある」(政府筋)との見方もある。日米両国は警戒態勢を強化していたが、今週に入り厳戒態勢に移行した。

 海上自衛隊はイージス艦「ちょうかい」(佐世保基地=長崎県)を日本海の秋田県沖付近に展開、太平洋の三陸沖には別のイージス艦を新たに派遣した。射程約3500~6000キロで米国のアラスカや西海岸に到達するテポドン2号は、米国に向けて発射されれば北日本上空を通過するとみられ、イージス艦は日本海と太平洋で2段構えで探知、追尾する。

 米軍も電子偵察機「RC135S」(コブラボール)と、核実験を確認する気象観測機「WC135W」などが沖縄・嘉手納基地を拠点に監視飛行を継続。長崎・佐世保基地にミサイル観測艦「オブザべーション・アイランド」も配備した。

 日本政府は最短で18日に発射される危険性が高いと判断。政府の安全保障会議メンバーの関係閣僚らに対し、18日は短時間で首相官邸に参集できるよう指示した。

 北朝鮮は2002年の日朝平壌宣言でミサイル発射のモラトリアム(猶予)を表明している。

 【ワシントン=有元隆志】米政府関係者も15日、産経新聞に対し、北朝鮮による長距離弾道ミサイル・テポドン2号の発射準備について「数日前よりも作業を加速化させているようだ」との見方を示した。

■燃料注入、確認急ぐ

 北朝鮮が「テポドン2号」を発射するまでには、いくつかの段階がある。その最終段階が燃料の注入で、日米防衛当局は確認を急いでいる。テポドン2号は2段式で、1段目は新型ブースター、2段目は中距離弾道ミサイル「ノドン」が使用されている。まず、この2段式ミサイルの組み立てを完了しなければならない。米偵察衛星の写真により、テポドン2号の発射台への設置が確認されていることは、その完了を意味する。

 また、(1)目標追跡レーダー、気象観測レーダーの稼働(2)発射実験場周辺海域の航行禁止区域設定(3)ミサイル推進システムの予行-なども必要となる。平成10年8月にテポドン1号が発射された際の情報などを参考にすると、発射の3、4日前に終了している。

 この段階が終わると、弾頭の搭載、ミサイル追跡艦の海上への展開が開始される。これは通常、発射の2、3日前とされる。そして、最終段階として液体燃料が注入される。燃料の注入開始から終了までは約8時間かかるとみられている。
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by unkotamezou | 2006-06-17 05:00 | 國防 軍事