ブログトップ
不完全な核膜を持つ未知の微生物 東京医大グループ発見
不完全な核膜を持つ未知の微生物 東京医大グループ発見

 これまでに知られているどの生物の分類にも当てはまらない、不完全な「核膜」を持つ微生物を、東京医大神経生理学講座の小塚芳道兼任講師らの研究グループが、伊豆諸島南方の深海底で発見した。現在、すべての生物はDNAを包んでいる核膜やミトコンドリアなどを細胞内に持つ「真核生物」と、これらを持たない原核生物の「古細菌」「真正細菌」の三つに分類されている。発見された微生物は原核、真核の中間的な特徴を持っており、原核生物から真核生物への進化の過程を明らかにするための重要な手がかりになるという。

 この微生物は、明神礁近くの深さ約千三百メートルの海底で平成十二年に採取された泥の中から、ゴカイの仲間のウロコムシに付着している状態で見つかった。大きさは一-数マイクロメートル(マイクロは百万分の一)だった。電子顕微鏡で調べたところ、連続しない不完全な膜がDNAを囲んでおり、真核生物と同様の、ほぼ完璧(かんぺき)な形のミトコンドリアを細胞内に持っていることも分かった。

 真核生物の核膜は細胞表面の細胞膜が内側に巻き込まれる形で発達し、DNAを包んだと推測されている。だが、原核生物と真核生物の中間の特徴を持つ生物がこれまで全く見つかっていなかった。
[PR]
by unkotamezou | 2006-05-31 15:00 | 自然 科學 技術