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皇室典範 改正見送りの公算 首相「議論の結果で判断」
皇室典範 改正見送りの公算 首相「議論の結果で判断」

 小泉純一郎首相は八日の衆院予算委員会で、女性・女系天皇を認める皇室典範改正について「誰もが望ましい形で成立するのが望ましい。各党、国会で冷静に穏やかに議論されることが望ましく、結果をみて判断すべき問題ではないか」と述べた。さらに同日夜、記者団に「全会一致で改正されることが望ましい」と述べ、より慎重に取り組む意向を示した。自民党内では秋篠宮妃紀子さまご懐妊を踏まえ「(ご出産まで)静かにしていなければならない。今国会では(改正は)ない」(幹部)との慎重論が大勢で、今国会での皇室典範改正は見送られる公算が大きくなっている。

 首相は七日に「今国会中に成立するよう努力する」と述べており、軌道修正を図った形。ただ、首相は八日夜も記者団に「やはり典範改正は必要だとの議論にだんだんなっていくよう、分かりやすく議論される配慮が必要だ」と述べ、典範改正の必要性を指摘した。同日開かれた与党幹事長、政調会長らの会談でも「皇位継承と慶事は分けてしっかり勉強していく」(中川秀直自民党政調会長)方針を確認。首相は同日夕、中川氏に「しっかり勉強していこう」と指示した。

 しかし、自民党内では今国会での改正は困難との見方が大勢だ。同党幹部は「与党から(改正を)求めることはない」と明言。「皇室にご心配をかけるから様子をみた方がいい。今国会での結論は難しい」(船田元・元経企庁長官)との意見が強く、現時点で党内の意見集約は困難な情勢だ。公明党の神崎武法代表も政府と自民党の対応を見守る考えを示した。

 一方、自民党新人衆院議員三十四人が、慎重な対応を求め、首相あての要請書を提出。民主党の野田佳彦国対委員長も会見で「拙速な議論をすべきでない」と述べた。

≪予算委での首相答弁要旨≫

 (秋篠宮妃紀子さまに)ご懐妊の兆候があるということで、皇室の繁栄にとって好ましいことだ。皇室典範の改正については慎重に議論して、誰もが「こういう形が望ましい」という形で成立するのが望ましい。じっくりと時間をかけて慎重に審議することによって大方の国民が(理解してくれる)。いま賛否両論に意見が分かれているが、政争の具にならないように取り運んでいきたい。

 (今国会への改正案提出については)わたしはもともと、こだわるとかこだわらないという問題ではないという認識だ。慎重によく議論して、ということを最初から言っている。慎重に議論していけば、政争の具にならないような議論がなされるのではないかと期待している。慎重に、各党において国会において議論していく場をつくって、冷静に穏やかに議論されることが望ましい。その結果を見てから判断すべき問題ではないか。
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by unkotamezou | 2006-02-09 05:00 | 皇室