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北方領土大会 首相欠席、代読なし 答弁準備を優先
北方領土大会 首相欠席、代読なし 答弁準備を優先

 小泉純一郎首相は七日、東京・九段会館で開かれた政府など主催の「北方領土返還要求全国大会」を欠席した。衆院予算委員会での答弁準備を優先させたという。昭和五十六年の大会発足以来、首相欠席は今回で四回目。小泉首相は昨年も風邪のため欠席、山崎正昭官房副長官(当時)が首相あいさつを代読したが、今回は代読も見送り「極めて異例」(外務省関係者)の大会となった。

 ロシアのプーチン大統領が北方領土支配の正当性を主張するなど対日強硬路線を強めているだけに、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が大会に先立つ討論会で「非常に誤った政治的メッセージをロシアに与える。日本政府の領土問題に対する姿勢が甘くみられる」と指摘するなど、大会出席者からは批判や落胆の声が噴出した。

 小泉首相以外のケースでは、平成元年に竹下登首相(当時)が訪米のため、十年には橋本龍太郎首相(同)が長野冬季五輪開会式出席のため、それぞれ欠席したが、首相臨時代理出席やメッセージビデオの上映で首相の「決意」を発信した。

 この日の大会には関係団体や政府、与野党関係者約千五百人が参加した。千島歯舞(はぼまい)諸島居住者連盟の萬屋(よろずや)努副理事長は「首相の口から決意を聞かせてもらいたかったのに残念だ」、歯舞生まれの父親に代わって参加した千葉市の会社役員、菊地園子さんも「首相にみんなの声を直接聞いてもらいたかったのに」と肩を落とした。

 この後、出席した閣僚から「大会をきっかけに粘り強く領土返還のために、さらに声を大きくしていきたい」(小池百合子沖縄北方担当相)、「(元島民の)高齢化の状況を踏まえ積極的に取り組んでいきたい」(麻生太郎外相)との決意が示された。首相は同日夜、欠席について、記者団に「予算委員会の状況をみてほしい。担当閣僚に託したんだ」と釈明した。
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by unkotamezou | 2006-02-08 05:00 | 國防 軍事