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「弥生の建物」描かれた土器 壁や屋根飾り、緻密に描写
「弥生の建物」描かれた土器 壁や屋根飾り、緻密に描写

 愛媛県今治市の別名寺谷(べつみょうてらだに)I遺跡で、平屋と高床式の2棟の建物を描いた弥生時代中期後半(紀元前後)とみられる土器の破片が見つかり、同県埋蔵文化財調査センターが2日、発表した。

 屋根飾りや、壁に細かい碁盤の目状の模様を表現するなど緻密(ちみつ)な描写。弥生時代の建物の絵はこれまでにも銅鐸(どうたく)などで確認されているが、屋根の下に柱だけを描いた例が多く、壁など細部の様子が分かるのは珍しいという。

 同センターは「壁の描写を1本ずつの柱と見るには数が多すぎ、竹などの植物を編んで柱の間に渡してある様子かもしれない」と話している。

 絵が描かれていた土器片は二つで、いずれも祭祀(さいし)などで供物を盛る高坏(たかつき)の脚台部分。それぞれに建物の絵がへら描きされており、同じ脚台の一部だったとみられる。

 平屋の絵は縦約3センチ、横約4センチで、ほぼ完全に残っているが、高床式建物の絵は屋根の一部しか見つからなかった。平屋の絵の幅は高床式建物の2倍近くあり、同センターは「祭祀などに使う大型の建物だった可能性もある」としている。

■水野正好(みずの・まさよし)・大阪府文化財センター理事長の話

 弥生時代の建物の構造が具体的に分かる大変珍しい絵だ。屋根の下に縦、横の線を細かく書き込んで壁を表現している。植物を編んで作ったすだれやござのようなものを取り付けていたのかもしれない。2つの建物を描いた高坏(たかつき)に食べ物などを盛り、宴会の席で人々が自分ならどちらの家が良いか話していたのかもしれない。

12/02 11:45
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by unkotamezou | 2005-12-02 11:45 | 歴史 傳統 文化