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吉川座長・一問一答 愛子さまご即位念頭
皇室典範に関する有識者会議報告書 吉川座長・一問一答 愛子さまご即位念頭

「ただちに発効される制度に」

 「皇室典範に関する有識者会議」の吉川弘之座長(元東大総長)は二十四日夜、首相官邸で記者会見し、小泉純一郎首相に提出した最終報告は、愛子さまのご即位を念頭に置いていることを明らかにした。一問一答は次の通り。

◆◇◆

--朝日新聞が二十二日付夕刊で、新制度の適用は愛子さまの次世代からを想定していると報じたが

「そういう視点で議論したことはまったくなかった。ただちに現実の制度として発効するよう考えて議論を進めてきた」

--皇太子ご夫妻に男児が誕生されても、愛子さまが天皇にということか

「結論はそういうことだ」

--国民に議論が開示されていなかったのでは

「発言者が特定されると、仮説的な発言ができなくなる。議事要旨は出している。記者会見でもできる限り話したつもりだ」

--報告書を提出して感想は

「ここで一つの結論を出すことは、わが国の歴史の一ページを開くというような面もあるので、本当に重いものだった。これから国会で議論される。国会というのは本当に国家観がぶつかり合うところ。日本がどういう国だったのか、その議論を通じて分かってくる」

--女性皇族に配慮するとしているが

「(現行制度では)女性皇族は結婚すれば皇籍離脱をする。まもなく結婚する人で皇籍離脱できないとなれば、結婚の意味が違ってしまう。個人の問題については何らかの配慮が必要だ」

--議論が拙速ではなかったか

「現行典範制定時にも女系天皇の議論があり、後世に任せようということになった。その延長として結論を出した。過去の天皇をみると、半分が非嫡出子。しかし、現代人はそれを排除したから、厳しい状況に置かれている」

--(女性皇族の)配偶者の役割や活動とは

「今までそういう経験はない。女性天皇の配偶者というのは一体どういうお役目を担っていただけるものなのか、国民を含めて、つくっていかなければいけない」



■寛仁さま、旧皇族から異論も

 「皇室典範に関する有識者会議」の女系天皇容認論に対しては、当事者である皇族や旧皇族をはじめ、自治体首長らからも異論が出ている。

 「世界にも類を見ないわが国固有の伝統を平成の御世でいとも簡単に変更してよいのか」。自身も皇位継承資格者(五位)である寛仁さまは、福祉団体の会報に書いたコラムの中でこう指摘され、女性・女系天皇の容認に疑問を提示。男系継承維持のため、
(1)皇籍離脱した元皇族の皇籍復帰
(2)現在の女性皇族(内親王)が養子を元皇族(男系)から取ることができるように定める
(3)元皇族に、廃絶になった宮家の祭祀(さいし)を継承してもらい再興する-などの案を示されている。

 また、旧皇族・竹田家の竹田恒泰氏(30)は十二月に出版する著書『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)の中で、「男系でない天皇の誕生は『万世一系の天皇家』の断絶」だと指摘。やはり旧皇族の久邇邦昭氏が統理を務める神社本庁も今年三月、「男系男子による継承の歴史的な意義と重み」を強調した見解を発表している。



≪皇室典範有識者会議に関する動き≫

【昭和40年】

11月30日 天皇家の二男秋篠宮さまご誕生。以後、皇室に男子生まれず

【平成13年】

12月 1日 皇太子ご夫妻の長女愛子さまご誕生

【16年】

11月17日 小泉純一郎首相が女性天皇について「大方の国民もいいと思っている」と容認姿勢を示す

12月30日 天皇家の長女紀宮さまと黒田慶樹さんの婚約内定

【17年】

 1月25日 首相の私的諮問会議「皇室典範に関する有識者会議」が初会合

 4月15日 衆院憲法調査会が女性天皇容認を多数意見とする最終報告書を議決

 7月26日 有識者会議が論点整理を公表。皇位継承資格で現行の男系男子維持と女性・女系天皇容認を併記

10月 6日 女性・女系天皇に反対する学識経験者が研究会設置

   25日 有識者会議が女性・女系天皇容認で一致。首相は18年の通常国会に皇室典範改正案を提出する考えを表明

11月 3日 寛仁さまがコラムで女性・女系天皇容認に疑問を投げ掛けていることが明らかに

   15日 紀宮さまと黒田さんの結婚式

   16日 超党派の日本会議国会議員懇談会の平沼赳夫会長が、女性・女系天皇容認に慎重対応を求める決議文を提出
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by unkotamezou | 2005-11-25 05:00 | 皇室