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拙速批判は無視 十カ月で結論、人選も疑問
皇室典範に関する有識者会議報告書 拙速批判は無視 10カ月で結論、人選も疑問

 「皇室典範に関する有識者会議」は、今年一月の初会合からわずか十カ月の議論で「何百年と今後のことに影響を与える」(吉川弘之座長)結論を出した。「なぜこのタイミングで皇室典範改正なのか」との疑問が、当事者である皇族方からも漏れ伝わる。「拙速だ」との批判を無視してまで女系天皇容認の結論を出した背景を探った。(阿比留瑠比)

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 「源頼朝や織田信長もやらなかったことを、小泉内閣で、それほど皇室のことを調べたこともない少数の人がやろうとしている」

 十月二十一日、国会内で記者会見した男系維持派の文化人らのグループ「皇室典範を考える会」の代表、渡部昇一・上智大名誉教授は、こう有識者会議を批判した。

 有識者会議の十人の委員のうち、「皇室制度の専門家は一人か二人」(皇室研究者)。「なぜ私が選ばれたのかまったく分からない」という委員もいて、発足当初から「官邸主導で、女性・女系天皇容認の結論ありき」だといわれていた。

 ある委員は「多くの人が『女性天皇もいいんじゃないの』というノリで参加して、途中で『これは大変だ』と思い始めた」(委員の一人)と証言する。

 皇室典範の改正問題はそもそも、橋本龍太郎元首相が首相在任時に、古川貞二郎官房副長官(当時)に検討を指示したのが始まり。このとき結論は出なかったが、古川氏は今回の有識者会議の委員でもある。その後、皇室をめぐる環境は厳しさを増した。宮内庁高官からは秋篠宮家に第三子の誕生を望む発言も飛び出した。

 有識者会議委員の一人は「われわれは皇室の方々の考えを前提にしようと決めている」としていた。このため「政府が皇室典範改正を急ぐ背景には、天皇陛下や皇后陛下のご意向もあるのでは」(自民党幹部)との憶測も一部で流れはしたが、実際のところはわからない。
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by unkotamezou | 2005-11-25 05:00 | 皇室