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「原子スイッチ」開発
 コンピューターの超小型化、省電力化を可能にする「原子スイッチ」を、物質・材料研究機構と理化学研究所などのグループが開発した。

 この技術を応用して、パソコン並みの高性能携帯電話などの開発も企業と進められており、現在のコンピューターに使われている半導体スイッチにかわるものになる可能性が期待されている。この成果は6日発行の英科学誌「ネイチャー」に掲載される。

 開発した原子スイッチは、硫化銀で覆った銀電極と、白金の電極を使って、簡単に作製できる。室温で電流を流すと、硫化銀の表面に銀原子が現れ、100万分の1ミリ(1ナノ・メートル)離れた白金電極に接触、電流が流れる。逆方向の電流を流すと銀原子は硫化銀の中に戻り、スイッチが切れる仕組みだ。

 コンピューターは、「オン」「オフ」のスイッチを組み合わせた集合体で、スイッチの品質が性能を支配する。原子スイッチを使えば、従来の半導体を使った場合の10分の1以下に小型化でき、消費電力も100万分の1にできる。また、同じ面積で従来の5―10倍の量の情報が記憶ができるという。

 同機構の長谷川剛アソシエートディレクターは「製造が簡単で実用化しやすい。5―10年後には、GPSやテレビ、パソコン機能などを持つ高性能携帯電話などの製品化を目指したい」としている。

(2005/1/6/11:14 読売新聞)
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by unkotamezou | 2005-01-06 11:34 | 自然 科學 技術