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比で生存の旧日本兵 確認なら戸籍復活へ
比で生存の旧日本兵 確認なら戸籍復活へ
帰国後に不安も…重すぎる60年「時代」が違う

 フィリピンのミンダナオ島で旧日本兵の山川吉雄中尉(87)らの生存が確認されれば、昭和二十年の「戦死」認定から六十年ぶりに戸籍が復活し、日本人としての法的立場を取り戻すことになる。

 厚生労働省の社会・援護局業務課によると、終戦後に復員してきたほかの兵士の証言から、中内続喜上等兵(85)は二十年六月、山川さんは同年八月にいずれもミンダナオ島で戦死したと認定された。

 生存確認によって戸籍が復活すれば、旧日本兵としては四十九年にフィリピン・ルバング島で救出された小野田寛郎さん以来。旧日本軍の退職手続きを経て“復員”し、階級や在職年数に応じた恩給の支給が始まる。

 小野田さんや、四十七年にアメリカ領グアム島で救出された横井庄一さん(故人)のケースでは帰国時までを在職期間として扱っており、今回も戦後六十年間を含めて在職期間とされる可能性がある。

 厚労省は、山川さんらが終戦を知らなかったか、知っていても現地の治安情勢など帰国できないやむを得ない事情があった場合は「帰国費用の公費負担を前向きに検討する」(業務課)方針。一方、自らの意思で現地に残ったのなら公費負担はないという。



■「フィリピン国籍持つ旧日本兵か」

厚生(現厚労)省職員として小野田寛郎さんの救出・帰国に尽力した本垰(ほんたお)和昭さん(77)の話

「小野田さんの場合は、フィリピン国内を転々としながら一人で戦い続けていた。終戦を知らせる紙を見ていたというが『米国の策略』として信じなかったという。今回、発見された旧日本兵とみられる人たちの中には妻も子供や孫もいるという報道もあるようだが、フィリピンでは国籍を持っていないと捕まってしまう。家族で一緒に暮らしていたというならフィリピン国籍を持っている可能性が高いのではないか。そうであれば、小野田さんと同じ兵士という枠組みでまとめるのは無理がある。『フィリピン国籍を持つ旧日本兵』でないかと思う。

 また、今回の厚労省の動きも小野田さんが保護されたときとは違いを感じる。小野田さんのときは、フィリピンの日本国大使館が発見の一報を外務省に伝え、厚生省が外務省から連絡を受けた。当時、社会・援護局第一審査班長だった私は、一日と待たずに着の身着のまますぐに現地に飛んでいった。公的な情報だったので厚生省もすぐに発見から出発まで迅速な対応が取れたと思う。また、当時の田中角栄首相からも『必ず生きたままつれて帰ってこい』と話をもらった。省内にも全体でこの問題に取り組んでいこうという雰囲気があった。

 しかし、今回は一報が民間の情報提供者からのもので、情報をきちんと確認する必要があったために、厚労省の対応も慎重になり、時間がかかったのではないかと思う。

 今回見つかった人たちが日本に帰国しても、すでに別れてから長い年月が過ぎているため、国内で親族などにきちんと面倒を見てもらえるのかどうか心配だ」
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by unkotamezou | 2005-05-28 05:00 | 國防 軍事