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旧日本兵三人、戦死扱い 未帰還者なお四百三十七人
旧日本兵3人、戦死扱い 未帰還者なお437人

 フィリピン・ミンダナオ島で旧日本兵とみられる山川吉雄さん(87)と中内続喜(つづき)さん(85)の二人が保護されたとの情報について、厚生労働省は身元確認などを行うため社会・援護局業務課の職員一人を二十八日午前中に現地に派遣する。

 同課によると、同省の遺骨収集事業の民間協力者らから昨年十月、フィリピンに旧日本兵とみられる男性の生存情報が寄せられた。提供された情報は(1)ミンダナオ島カガヤン州山中に旧日本兵と思われる人が桜井令一さん(93)を含め三人いる(2)ミンダナオ島に近いバルト島に旧日本兵と思われる人が一人いる-という内容だった。

 同省は外務省に、この情報を提供し、調査を依頼。情報提供者にも調査の手がかりとなる本人からの手紙や写真を入手してもらうように依頼した。当初の情報は名字だけしか分かっておらず、同省が保管している旧日本軍の人事書類と照合して名前を特定することはできなかった。また手紙や写真なども現時点で入手できていないという。

 保護された二人が所属していたとみられる陸軍第三十師団のメンバーらが、名字や当時の状況などから特定した三人は、人事書類で戦死扱いとなっていることが確認された。

 同省によると、終戦後、フィリピンや中国など戦地から帰国しておらず、消息が確認されていない「未帰還者」は今年四月末現在で軍人・軍属二十四人、民間人四百十三人の計四百三十七人にのぼっている。うちフィリピンは民間人一人とされていた。

 旧日本兵には、現地で結婚するなど自分の意思で現地に残留する人もおり、そうした人はリストから外されている。戦死とみなされた人も未帰還者から除外されるが、実際には戦死しておらず、生存が後に確認されるケースもある。

 同省業務課は「ミンダナオ島は激戦地で、はっきり確認されないまま戦死とされた例もある。今回のようなケースは今後も可能性としてはありえる」と話す。

 一方、外務省は今年一月、厚労省から「ミンダナオ島に元日本兵生存の情報がある」として関連情報の提供を依頼されたのを受け、在フィリピン大使館が情報収集に当たった。今月二十六日になって、仲介者から大使館に二人の生存情報が寄せられたという。



◆身元確認に遅れ 細田官房長官

 小泉純一郎首相は二十七日昼、フィリピン・ミンダナオ島で旧日本兵とみられる男性二人が見つかったことについて、「今、確認中だ。もしそうだったら驚きだが、確認されないとね」と、記者団の質問に答えた。

 細田博之官房長官は同日午後の記者会見で、「現時点で(大使館員との)面会時間は決まっていない。仲介の人が、メディアを中心に多くの人が来ているのにびっくりして逡巡(しゅんじゅん)しているようだ」と述べ、身元確認が遅れていることを明らかにした。
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by unkotamezou | 2005-05-28 05:00 | 國防 軍事