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三人、連絡取り合い行動
3人、連絡取り合い行動

 ミンダナオ島で現地当局に保護された旧日本兵とみられる男性らは本名を隠して生活し、身元が発覚すれば日本政府から処刑されると思い込んでいることが二十七日、旧日本兵の帰国に尽力している関係者の話で分かった。「政府が説明しても、すぐには信用しない可能性もある」との声も上がっている。

 関係者によれば、長崎県在住の日本人の配偶者で、材木関係の仕事をしている女性(54)が最近、ゲリラ支配下の山岳地帯で、今回保護された山川吉雄中尉や中内続喜上等兵らとみられる男性らと複数回接触し、会話を交わしたという。

 それによると、男性らは現地風の名前を使い、本名は隠していた。「見つかれば軍法会議にかけられて処刑されると思っている」からで、「そんなことは絶対にないと説明しても、すぐには信用しなかった」という。ただ、本心は帰国したいと願っており、日本人配偶者の女性が協力を申し出ると、本名などを明らかにした。

 旧日本兵とみられる男性らのリーダー格は「サクライ」と名乗る軍医で、第三十師団歯科医の桜井令一中尉とみられる。同師団の軍医は戦時中、日本兵だけでなく住民の治療にもあたっていたといい、関係者によれば「当時から親しまれていた」。

 このため終戦後も重宝がられ、共産ゲリラと行動をともにするようになったとみられる。ただ最近は高齢でジャングルを自由に歩き回ることも困難で「帰国したい」と口にするようになった。桜井中尉ら三人は連絡を取り合っていたとみられ、最初に山川中尉と中内上等兵を日本政府関係者らと接触させ、自分はその後に出ていこうと考えている様子だったという。

 旧日本兵らの心情について、フィリピンで長年、遺骨収集を続けている「慰霊事業協力団体連合会」の寺嶋芳彦会長は「終戦後にゲリラや住民から助けられた旧日本兵は自分が捕虜になったと考えている。捕虜は重罪とされ、その考えから抜け出せない」と指摘。「政府は粘り強く説得し、フィリピン全土を調査して旧日本兵の発見、早期帰国を実現させてほしい」と訴えている。
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by unkotamezou | 2005-05-28 05:00 | 國防 軍事