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比ミンダナオ島 新たに旧日本兵生存者 軍医の桜井さんか
比ミンダナオ島 新たに旧日本兵生存者 軍医の桜井さんか
バルト島、今春1人死亡情報

 【ゼネラルサントス(フィリピン・ミンダナオ島)=鈴木裕一、大地山隆】フィリピン・ミンダナオ島で終戦を迎え、現地に残って生活していた旧日本兵について、現地当局に保護されている二人のほかに新たに軍医の桜井令一中尉(93)とみられる男性が生存していることが分かった。さらにミンダナオ島の南のバルト島にも「ワタナベ」という旧海軍兵がいたという情報がある。マニラの日本大使館員三人は二十七日、ゼネラルサントス市に到着したが、面会できなかった。治安上の問題があるほか、仲介役の日本人男性が報道陣の取材攻勢に懸念を示しているという。

≪大使館員 面会探る≫

 桜井中尉は旧陸軍第三十師団第四野戦病院の歯科医で、兵庫県志方村(現加古川市)出身。旧日本兵グループのリーダー格で、保護された二人よりも北部のミンダナオ島中部カアトア山近辺で反政府ゲリラに所属し、治療に当たっていたとみられる。

 現地当局に保護されているのは、同師団捜索第三十連隊第三中隊の山川吉雄中尉(87)=大阪市西区出身=と同中隊、中内続喜(つづき)上等兵(85)=高知県明治村(現越知町)出身。

 三人とも高齢だが、健康状態は良好で、記憶はしっかりしており、帰国を望んでいるという。

 またバルト島の一人は「ワタナベ」という名字で海軍に所属していたとみられる。現地女性と結婚、息子は五十-六十歳ぐらいで、「慰霊事業協力団体連合会」の寺嶋芳彦会長(86)の知人の妻がワタナベさんに会いに行ったところ、この息子は「お父さんを取りにきた」とピストルを構え、追い返したという。ワタナベさんは同島で生活していたが、今春死亡したとの情報がある。

 大使館員は面会した際、名前や出身地などを聴取するほか、三人が所持しているとされる旧陸軍の書類を調べる。しかし、現地入りした日本大使館の参事官はゼネラルサントス市中心部のホテルで待機しており、面会は実現していない。厚生労働省も二十八日に職員を現地に派遣。日本の報道各社の記者やスタッフ十数人もつめ掛け、事態の推移を見守っている。

 ミンダナオ島はフィリピンからの分離・独立を目指す武装組織モロ・イスラム解放戦線の活動地域。四十人近くの旧日本兵の生存情報がある。
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by unkotamezou | 2005-05-28 05:00 | 國防 軍事