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二十年後 日の丸有人宇宙船
20年後 日の丸有人宇宙船

再使用可能 月の資源活用にも貢献 JAXA長期ビジョン

 二十年後には日本独自で再使用可能な有人宇宙船を実現するとした「長期ビジョン」を、宇宙航空研究開発機構(JAXA、立川敬二理事長)がまとめた。国の宇宙関係三機関が統合して平成十五年にJAXAが発足してから初めての長期計画。JAXAは六日午後、文部科学省の宇宙開発委員会に報告する。

 長期ビジョンでは、有人宇宙飛行の実現に向け国産主力ロケット「H2A」の打ち上げ回数を重ね、十年後までに有人宇宙船を打ち上げ可能なレベルまで信頼性を高めるとしている。

 国際宇宙ステーションに物資を補給するため開発が進められている無人補給機の技術をもとに、二十年後には再使用が可能な有人宇宙船の運用開始を目指す。二十年後には月面に国際的な有人基地が開発されつつあると想定、日本が得意とするロボット技術で、建設活動や月の資源利用に貢献するとしている。また、地球から約百五十万キロ離れた宇宙空間(深宇宙)に望遠鏡を配置し、宇宙誕生の謎を探るなどの学術活動も目指す。

 航空分野では太平洋を五時間で横断するマッハ2の超音速旅客機や、水素を燃料に使ってマッハ5で飛ぶ無人超音速機を開発する計画だ。

 国の総合科学技術会議は昨年九月、「今後十年程度は日本独自の有人宇宙開発計画は持たないが、長期的には着手を可能とすることを視野に入れた取り組みを実施する」とした宇宙開発利用の基本戦略を策定している。

 しかし、長期ビジョンは予算の裏付けがあるわけではなく、ビジョン実現のためには現在約千八百億円の年間予算が二千五百-二千八百億円に増額されなければ不可能。JAXAがいかに国民を説得できるかがビジョンの実現を左右することになりそうだ。
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by unkotamezou | 2005-04-06 17:55 | 自然 科學 技術