医師や薬剤師向けに明治43年の発刊以来、100年にわたって版を重ねてきた日本新薬(京都市)の「常用新薬集」が、今月発売の第41版で休刊することになった。
薬効や容量などの情報をまとめたもので、第41版(4820円)は、国内の主要な薬品約3500点を網羅。頁数は初版の約20倍の959頁に膨らんだ。
改版の度に1万部を発行してきた息の長い本だがインターネットの普及で需要が低下。販売の落ち込みを回復させる特効薬は見つからなかったという。
平成22年7月12日午後7時零分
日本新薬の「常用新薬集」100年の歴史に幕