探査機「はやぶさ」の運用管制室がある相模原市の宇宙航空研究開発機構相模原キャンパスでは、13日夜、小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性のあるカプセルが探査機から分離されたのを確認すると、運用管制チームのメンバーは安堵の表情を浮かべ、拍手をして喜び合った。
さまざまな試練を乗り越え、ようやくたどりついた地球。カプセル分離は、約7年に及んだはやぶさの挑戦の中で最後。あとは地上に落ちてくるのを待つだけになる大仕事だった。開発決定からプロジェクトを率いた宇宙機構の川口淳一郎教授は「予定通り機能したことは大きな喜びだ。カプセルに携わった人たちもうれしかったに違いない」と語った。
平成22年6月13日23時37分
乗り越えた試練に安堵 拍手で喜ぶ「はやぶさ」管制チーム