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かぐや姫は月ではなく富士山に登った

◇日吉浅間神社保存「富士山大縁起」市立博物館で公開

 竹取物語の主人公、かぐや姫は使者に迎えられて月へ向かったのではなく、富士山に登った。各地のかぐや姫伝説の中で、富士市では、かぐや姫が富士山に登る物語が伝わるが、その根拠が地元で見つかり、富士市立博物館(同市伝法)で開催中の企画展「富士山縁起の世界」で公開されている。同館の大高康正学芸員は「かぐや姫が富士山に登る物語は金沢文庫(横浜市)の資料にあるが、伝説の基になる文献が地元で確認された意義は大きい」と話している。

 この文書は同市今泉の日吉浅間神社(六所芳和宮司)の蔵に保存されていた「富士山大縁起」。約4万点に上る六所家旧蔵資料の寄贈を受けた同館が調査中に見つけた。六所家は明治初めまでは寺院「東泉院」だった。正別当(僧職者)が嘉祥元年に原本から書き写したものを天文15年に正別当が見つけ、書写した。かぐや姫は「赫夜姫」とある。

 この文書での伝説の大意は全国できさき探しをしていた桓武天皇の使者が姫と対面、きさき候補に勝手に決めてしまう。姫は望まず、世の中と隔絶し、富士山の洞くつに入ると老夫婦に告げ、かぐや姫は「浅間大菩薩」という神になった。

 当時の富士山は深い信仰の対象。企画展では、富士山や富士山信仰に関する寺社の由来や伝説を記した書物を「富士山縁起」と位置づけ、計77点を紹介している。

平成22年4月23日15時45分

かぐや姫 月でなく富士山に登った伝説の根拠、富士市に
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by unkotamezou | 2010-04-23 15:45 | 歴史 傳統 文化