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雲龍図 狩野探幽作と判明 京都興正寺

 京都市下京区の興正寺に伝わる掛け軸の「雲龍」図が、江戸時代初期の絵師、狩野探幽(慶長7年~延宝2年)の作であることが分かり、同寺が19日、報道陣に公開した。

 三井記念美術館(東京)の樋口一貴学芸員(40)が昨年3月に調査。同美術館が所蔵する探幽の印鑑と、絵に押されていた「筆峯大居士」の印影が完全に一致したことが決め手となった。

 興正寺によると、雲龍図は絹地に描かれた水墨画で、縦115センチ、横202センチ。掛け軸としては通常よりかなり大きい。表面右下の落款に「70歳の探幽が描いた」との署名があったが、真贋不明のまま保管していた。

 樋口学芸員は「若いころの雲龍に比べ、顔の輪郭が力強く臨場感がある。大きな掛け軸に描こうという強い意志を感じる。探幽の画業を考える上で貴重」と話している。

22/03/19 17:17

「雲龍」図、狩野探幽作と判明 京都・興正寺
by unkotamezou | 2010-03-19 17:17 | 歴史 傳統 文化