2010年 02月 22日
寛永通宝 地域通貨で使用へ 香川観音寺市
江戸時代の通貨寛永通宝の巨大砂絵があり、「銭形」の町として知られる香川県観音寺市で、4月から寛永通宝を地域通貨として使えるようになる。同市の町おこし集団「ドピカーン観音寺実行委」が考えた。白川晴司市長は「支払いの度に、時代劇の雰囲気が味わえそう。観光の魅力が高まる」と期待を込める。 同市には、砂を盛り上げて「寛永通宝」をかたどった巨大な銭形砂絵(東西122米、南北90米)がある。江戸初期に丸亀藩主が巡視した際、住民らが歓迎のために造り上げたとされ、観光名所になっている。実行委によると、寛永通宝は寛永13年~慶應3年に作られた銅鉄製の硬貨で、法的には昭和28年まで通用したという。 現在の価値はその文様や状態によってさまざまで、国内外の貨幣を展示している同市の「世界のコイン館」では1枚100円で売られている。実行委の藤田圭造さん(53)は「300億~400億枚作られ、地方の古い民家などを中心に相当数眠っているという説も。1000枚くらいあると相談されたこともある。流通させて地域の観光や商業を活性化させたい」と話す。 地域通貨として使うことに法的問題はないといい、実行委は市などの協力を得て4月4日から市内の商店などで1枚30円で使えるように、使用可能な店を募っている。協力商店は客から受け取った寛永通宝を実行委に持ち込めば、1枚30円で換金できるという。 日本貨幣協会の野崎茂雄理事(67)によると、寛永通宝は作られた時期などによって、500~600種類に分類され、大阪難波で享保年代に作られたものなどは希少性があり1枚100万円にもなる。しかし、多くは買い取り価格が1枚5~10円程度、売値も50~100円ぐらいという。野崎理事は「幕末ごろの寛永通宝は今のお金で20円前後の価値と言われ、30円は妥当な額ではないか」と話している。 平成22年2月22日11時23分 寛永通宝 地域通貨で使用へ 香川観音寺市
by unkotamezou
| 2010-02-22 11:23
| 歴史 傳統 文化
|
リンク
カテゴリ
以前の記事
2011年 05月 2011年 03月 2011年 02月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 05月 検索
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|