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シーシェパードの人種差別主義

 今や日本では、ペットの数が、子供の数を大きく上回るという。一方で、飼っていた犬や猫を捨てる、心ない行為が後を絶たない。動物愛護は、もっと真剣に議論すべきテーマだ。といっても、行き過ぎはいけない。

▼ 動物の権利を守るためには、人間の命を危険にさらす行為もいとわない。そんな過激思想のもと、米英を中心に活動している「動物解放戦線」という団体がある。1970年代に設立されて以来、ペットショップを襲撃したり、医薬品開発のために動物実験に携わる研究者を脅迫したりしてきた。

▼ 毛皮用に農場で飼育されていた何千匹ものミンクを逃がし、肉食動物のミンクが周辺の生態系に脅威をもたらしたこともある。南極海で、日本の調査捕鯨船団に攻撃を繰り返している「シーシェパード」は、その捕鯨版といえる。

▼ シェパードは、警察犬、あるいは羊飼いの意味もある。羊のようにおとなしいクジラを、「どくろ」の旗を掲げて守るとは、いい気なものだ。船団の監視船に衝突して大破した高速船「アディギル号」のデザインは、正義の味方「バットマン」気取りでもある。

▼ 高速船は油垂れ流しのまま放置されていたというのに、共同通信などの呼称はいまだに「米環境保護団体」だ。殺傷能力のあるボーガンの矢まで発見され、レーザー光線照射や失明のおそれがある薬品を投げつける手口とあわせれば、テロ集団と呼ぶほかない。

▼ 反捕鯨国のメディアもさすがに批判の声を上げるなか、ニュージーランド人のメンバー1人が監視船に侵入し、日本で法廷闘争する構えを見せている。反捕鯨を口実に日本人をとっちめれば、世論は味方してくれる。彼らの自信の底流には間違いなく、人種差別がある。

22/02/18 07:15

【産経抄】2月18日
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by unkotamezou | 2010-02-18 07:15 | 事件 犯罪 司法