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井伊直弼の墓埋葬状況解明へレーダー探査

 東京世田谷の豪徳寺にある幕末の大老井伊直弼(文化十二年~安政七年)の墓について世田谷区教育委員会は墓を改修するのに伴い地中レーダー探査を今週行うことを決めた。

 桜田門外の変で暗殺された直弼の埋葬状況の解明につながるものと期待される。

 豪徳寺には直弼をはじめ井伊家が代々治めた彦根藩の藩主6人のほか正室側室家臣らを含め三百基以上の墓がある。改修にあたり区教委が先月までに現状を確認するため地下約二米下まで発掘したが直弼を葬った棺おけは見つからずレーダー探査によって棺桶の位置を特定することにした。

 直弼は尊王攘夷派の志士たちを厳しく取り締まる安政の大獄(安政五~六年)を実行し憤激した水戸浪士たちに江戸城桜田門外で暗殺され首を切り落とされた。だが大老という要職が暗殺されたことによる幕府権力の動揺を恐れ幕府当局は直弼の死を約二か月間公表しなかった。そのため死後の直弼の埋葬状況については確定的な情報が少なく水戸浪士が首を持ち去ったとの説も流れている。

 区教委では谷川章雄早稲田大教授(近世考古学)を団長とする井伊家墓所調査団を組織している。

平成二十二年一月五日 午後七時八分

井伊直弼の墓埋葬状況解明へレーダー探査
by unkotamezou | 2010-01-05 07:08 | 歴史 傳統 文化