ハイチ大地震 「まったく人手が足りない」日本医療隊の闘い始まる
「患者があふれ、まったく人手が足りない」-。ハイチ大地震の被災地に派遣された日本の国際緊急援助隊医療チームは18日、首都ポルトープランス西方のレオガンで医療活動を始めた。殺到する重傷者、命を落とす患者、泣き叫ぶ子どもたち。劣悪な環境と限られた装備の中で、日本の医師と看護師の闘いが始まった。
汚れた包帯を外すと、男性の左足首から下は完全に砕けていた。傷口にわっとハエがたかる。野戦病院のようなテント内は猛暑だ。隣のベッドでは子供の頭の裂傷を消毒しながら医師が「かわいそうだが、これぐらいしかしてやれない」。別の看護師は「先生、この男性を先にお願い。ショック状態です」と声を張り上げた。
治療のかいなく男性の1人が死亡。妻とみられる女性が「オーッ、オーッ」と泣き叫んだ。
22/01/19 11:08
ハイチ大地震 「まったく人手が足りない」 日本チームの闘い始まる