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シベリア抑留 一万人以上の資料発見
シベリア抑留 1万人以上の資料発見 モスクワ 写真など引き渡し

 【モスクワ=内藤泰朗】第2次大戦後にソ連軍によるシベリア抑留で死亡した日本軍将兵ら1万人以上の個人情報を記録した資料がモスクワの国立軍公文書館で見つかり、11日、日本側にマイクロフィルムの形で手渡された。保管されていた死亡者の写真を含む個人資料が引き渡されたのは初めて。

 軍公文書館が今回日本側に引き渡したのは、1万1184人分の資料で、写真や身分証明書のほか、死亡原因や埋葬地などが記載された医療記録などもある。

 公文書館側は、見つかった資料をマイクロフィルム化するには今年いっぱいはかかるとみており、最終的には、約4万人分の個人資料を日本側に引き渡すことができると話している。

 ソ連軍は、日本軍が降伏後、中国東北部の満州や北朝鮮などにいた日本軍将兵ら60万人余りを捕虜としてシベリアなどソ連各地で過酷な強制労働に従事させ、寒さや飢え、病気などでその約1割の6万人近くが命を落とした。

 4万人を除いた残る1万数1000人分の資料の行方が、今後の焦点になるものとみられる。

 軍公文書館で行われた式典に出席した野村一成駐露大使は「遺族の高齢化が進んでおり、一刻も早く情報の公開を続けてほしい」と訴えたのに対し、ロシア連邦公文書局のコズロフ長官は「人道的見地から公開することにした」と述べた。

03/12 08:53
by unkotamezou | 2005-03-12 08:53 | 歴史 傳統 文化