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「竹島の日」
「竹島の日」

 島根県議会が二月二十二日を「竹島の日」とする手続きを進めている。きのう委員会を通過し、来週の本会議で成立する見通しだそうだ。隠岐の北西一六〇キロの日本海に浮かぶ、わが国の領土が隣国の不法占拠下に置かれて半世紀。世論を喚起する試みにエールを送りたい。

▼ これに韓国が反発し、外相の来日予定を延期したりするのは予想されたが、国内でも反対の声があがったのはどういうことなのか。竹島は日本固有の領土ではあるが、あまり騒ぐと日韓関係を悪化させる-要約すれば、こんな意見だ。しかし、沈黙は現状追認と同じだ。

▼ 政治部の記者によると、竹島に警備隊を常駐させている韓国では、「竹島地方の天気予報」が流され、教科書にも「竹島問題」が載っている。その是非はともかく、主権にかかわる問題について、国民に知らせる努力を欠かしていない。

▼ 翻って日本で、どれほどの人がこの問題を真剣に考えているのだろうか。政府・外務省も竹島は「わが国固有の領土」であり、「(韓国による)不法占拠」の状態にあるとしながら、手をこまねいている。

▼ わが身を顧みても心細い。大学生のとき北海道・納沙布岬へバイクを走らせたことがある。そのころはまだ、領土問題に特別に関心があったわけではなかったが、暗い灰色の海を前にした途端、ふだん感じたことのない重さに身が震えた。

▼ この先の日本の領土にはいま、言葉も価値観も違う人たちが暮らしている。その不可解さ。それまでの自分の想像力の乏しさが笑われた。「百歩は譲っても、百一歩は譲れない」。こじれた人間関係を言った言葉だ。謙譲は日本人の美徳だが、際限なく譲ると自分を失う。領土とはこの譲れない一歩だ。
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by unkotamezou | 2005-03-11 05:00 | 國防 軍事